F1第2戦:マレーシアGP決勝 (ドライバーコメント)
2008 FORMULA 1 Petronas Malaysian Grand Prix
1位 キミ・ライコネン (フェラーリ)
「僕のためにもチームのためにも、今回の勝利にはとても満足している。フェリペがもう少しのところで、結果を残せなかったのは残念だ。スタートでフェリペに並んだけど、リスクは冒さなかったし、最初のピットストップが彼より一周遅いことはわかっていた。そのときがきて、僕は最大限にプッシュし、なんとかピットストップで彼の前に出ることができた。その後は前がクリアだったし、マシンがパーフェクトだったので、マシンとタイヤに負担をかけずに状況をコントロールできた。僕たちは予選では少し苦戦しているか、レースでは高いポテンシャルがある。シーズンのスタートは非常に複雑だったが、チームへの信頼を失うことはないよ。僕たちはまだまだうまくやれるよ」って思っている」
2位 ロバート・クビサ (BMW)
「2戦連続の表彰台は、チームにとって、ペトロナスのとって、そして僕にとって素晴らしい一日だった。僕にとって、2006年のモンツァ以来の表彰台となる。マシンを改善するためにここ2ヶ月にわたって、非常に懸命に働いてくれたチームのみんなに感謝した。たくさんのホイールスピンをしてしまい、スタートは良くなかった。ニックとヤルノ・トゥルーリとの戦いとなった。僕は汚れている側のラインにいて、ほとんどのクルマに抜かれた。しかし、なんとかコーナーを切り抜け、彼らをオーバーテイクした。この瞬間から、僕は自分のペースでドライブした。フェラーリは速すぎたが、後ろのクルマとのギャップは広げることができた。2回目のピットストップのあと、エンジンを労わるために回転するを下げ、気楽になった。週末はあまり調子がよくなかったし、マシンの中はとても暑かった。だから最後の10周はとてもキツかった。でも、素晴らしい結果のおかげですべては帳消しになったよ」
3位 ヘイキ・コバライネン (マクラーレン)
「昨日のペナルティを考えるよ、今日の結果にはとても満足している。たぶん僕たちにとって考えられる最高の結果だ。僕たちの作戦は本当にうまく機能し、レースのほとんどをクーリンな状態で走れた。チームは本当に素晴らしい仕事をしたし、チームのために僕の初表彰台を捧げられて幸せだ。僕は最初のスティントでは、グレイニングという小さな問題があった。しかし、20周まで留まることができて、ヤルノ・トゥルーリを最初のピットストップで抜くことができた。2度目のピットストップのあとは、3位を確保するために安全を期した。これ以上良い結果はないよ。」
4位 ヤルノ・トゥルーリ (トヨタ)
「このような厳しいレースでポイントを獲得できて嬉しいよ。 特にマレーシアとケルンの両チームにとってとても喜ばしいね。 この結果は、冬の間に頑張って作業してくれたチームの皆に捧げたい。第1コーナーでグリップしきれずに広がってしまい、ニック・ハイドフェルドに触れてしまって、少し押し出されてしまったんだ。 けれど、その後マクラーレンについて行くことが出来た。そして、チームがピットストップで良い仕事をしてくれたので、マーク・ウェバーをかわすことができたよ。終盤で、ルイス・ハミルトンとはかなり熱い戦いをして、我々はお互いを強くプッシュしあったんだ。彼は、明らかに自分より速かったけれど、私は100パーセントの力を出し切った。そして、チームが良い仕事をしてくれて、問題のない週末を迎えられたおかげで4位を獲得できたんだ。冬季テストの終わりに言及したように、我々は強くなっている。だから今は、車の性能を向上させ続けることができることを願っているよ。トヨタの潜在能力で、我々は今年既に2005年のレベルに回復できている。」
5位 ルイス・ハミルトン (マクラーレン)
とても良いスタートをきって、9番手から5番手にあげったことには満足してる。とても長い間、マーク(・ウェバー)をプッシュした。でも、誰かの後ろにいて、たとえどんなに早くても、追い抜くことは本当に難しいんだ。僕たちは少なくとも3位を狙える良いポジションにいたけど、最初のピットストップで問題があって、多くの時間を失ってしまった。僕は僕のできる最高の仕事をした。しかし、マシンは極端なコンディションでとても安定して走ったし、あとほんの1秒のところまでヤルノに追いつくことができた。今日、マークとヤルノは本当によいドライブをしたと言わなければならないね。そして、今日のトラックで彼らとの戦いは素晴らしかったよ。」
6位 ニック・ハイドフェルド (BMW)
「今日のレースに関しては複雑な気持ちだ。もちろんF1で初めてファステストラップを記録したことには満足しているし、11ポイントはチームにとってこれまでで最高の結果だ。マシンのペースと本当に、本当に良かった。マクラーレンと同じレベルだった。全ては非常にポジティブだし、6位で終わったことだけが残念だ。スタートはとても良かったし、1コーナーで外側からオーバーテイクを試みた。ロバートが内側にいて、ヤルノが僕たちの間にいた。僕はちょっとラインをはずした。それは挑戦だったが、うまくはいかなかった」
7位 マーク・ウェバー (レッドブル)
スタートは良くなかった。でも、多くのドライバーがソフトタイヤでレースをスタートするだろうことは分かっていた。僕は1コーナーと2コーナーを本当にうまく抜けて、4番手までポジションをあげた。最初のスティントはOKだったけど、第2スティントではグリップ不足に少し苦戦した。タイムを削ろうとしたんだけどね。また、ハイドフェルドの前を維持すべきレースの重要な部分でサトウ(佐藤琢磨)の後ろにはまってしまい、2秒くらいロスした。レッドブルのみんなのために2ポイントを獲れたことには満足している。僕たちにとってシーズンは厳しいスタートだったけど、今日マシンが完走できたことは素晴らしいね。ルノーにも感謝している」
8位 フェルナンド・アロンソ (ルノー)
「僕は、今日できる最善を尽くしたし、1ポイントを獲得した。通常のレース状況では、僕たちはパフォーマンス面でやや劣っていることがわかった。現在の僕たちの目標は、それぞれのレースでポイントを獲ること、もっと速く走れるように次のテストで懸命に作業することだ。」
9位 デビッド・クルサード (レッドブル)
「最初のタイヤではグレイニングが多すぎて、レース序盤で9秒失い、フラストレーションが溜まった。非常に暑かったが、幸いにも、少し曇っていたから、少しはよかった」
10位 ジェンソン・バトン (ホンダ)
「今日はレースを完走できてよかったし、この週末からたくさんの有益なデータを得た。今のマシンパフォーマンスからいえば、10位という順位にはとても満足だ。僕らの前にいたマシンはほとんど完走しているから、全体的に見て、今日のポジションは、僕らの今のポジションをよく表していると思う。僕らは正しい方向に進んでいて、常にマシンについての理解を深めている。だから、このままハードワークを続けて、2週間後のレースに向け、引き続き開発していきたい」
11位 ネルソン・ピケJr. (ルノー)
「メルボルンのあと、僕の第1目的であったレースでの完走を果たすことができて満足している。僕は今日たくさんのことを学んだし、僕たちの戦っているグループはとても競争的であり、完璧なレースをしなければならないことがわかった。でも、チームメイトに近くでフィニッシュしたし、それは励みになった。レースは難しいし、マシンはまだ十分な競争力がない。でも僕は進歩しているし、次のバーレーンでのレースでも維持したいね」
12位ジャンカルロ・フィジケラ (フォース・インディア)
「僕たちはここで最善を尽くしたと思っている。スタートではホイールスピンが多くて、かなりポジションを落としてしまった。理由は分からないが、調べなくてはならない。第1スティントは、ソフトタイヤのグレイニングによってアンダーステアに苦しんでいたけど、そのあとピットストップでフロントウィングのフラップを調整して、ハードタイヤに交換した。その後の2つのスティントをハードタイヤのままで走った。それからのレースペースには満足しているし、残りのシーズンにきたいできるね」
13位 ルーベンス・バリチェロ (ホンダ)
「残念ながら、僕の週末は土曜午前のフリー走行で走れなかった時点で、妥協せざるを得なかったと思う。これにより、レースでバランスが欠けていた。レースの間は、アンダーステアに悩まされた。ピットレーンのスピード制限区間終了のマークがはっきりしていなかったから、2回目のピットストップのあとに、ドライブスルーペナルティを取られた。ポジションを1つ落とすだけで済んだとしても、運がなかった。これまでの2週間でたくさんのことを学び、マシンの信頼性にはとても勇気づけられた。パフォーマンス面でやることはまだたくさんあるが、ヨーロッパラウンドを控え、これから数週間で行う開発プログラムで、実現できると思う。とても接近した中団のグループの中で、僕らはとてもコンペティティブだし、今日、2台ともがタフなレースを戦い抜いたことが励みになる。僕らはポジティブな経験からも、ネガティブな経験からも何かを学び取っていくし、これからのレースで前進し続ける自信がある」
14位 ニコ・ロズベルグ (ウィリアムズ)
16番手からスタートは、レースのためにはいくつかのリスクを犯す必要があった。実際、多くの燃料を積んでいてことを考えるとうまくいった。しかし、そのあとティモ・グロックと一緒になった。彼が隙間をあけたので、僕はそこに入って、彼の隣に並んだ。たぶん彼はコーナーに入ったとき僕を見ていなかったと思し、僕も引くことができなかった。不運だった。マシンは今日レースで良かった。試せることすべてを試したけど、僕たちは週末をものにすることができなかった。今はただバーレンを楽しみにしている。そこでは良くならなければならない。
15位 アンソニー・デビッドソン (スーパーアグリ)
「今日はチームにとっても僕にとっても良いレースだった。レースを最後まで走り切るのは昨年度のブラジル以来で素晴らしかった。レース自体もとてもうまくいったと思う。スタッフが最高の仕事をしてくれたため、レース中ずっとマシンの信頼性が高かった。タイヤを含め、何の問題もなかった。マシンに乗っていることが快適で、ここぞという時にプッシュすることができた。今僕たちが置かれている状況を考えると、非常に良いポジションでチェッカーを受けることができたと思う」
16位 佐藤琢磨 (スーパーアグリ)
「レースを完走できて良かった。第1スティントと第2スティントは良かったが、第2スティント中に不運にも高速区間でタイヤかすを拾ってしまったため、走行ラインが膨らんでしまい、タイムロスをしてしまった。特に最終スティントでは、ほとんど毎周回、渋滞に見舞われ、最後までスピードに乗れなかったのは残念だった。それでもマシンの信頼性が高いことがわかったことは良かったし、貴重なデータを収集することもできた。厳しいレースだったが、チームにとって良いレースだったと思う」
17位 中嶋一貴 (ウィリアムズ)
「グリッドの最後尾からのスタートだったので、僕たちはとてもアグレッシブな戦略を決断し、スタートからかなりのポジションをあげた。しかし、十分にギャップを開くのは困難だった。第2スティントでパンクしてしまい、とても早くピットストップしなければならなかった。2つのショートスティントと最後の長いスティントで走らなければならず、理想的ではなかった。最後のスティントでは少し苦労していて、高速コーナーでスピンしてしまった。だから、その後はただ2戦目のエンジンで完走するとに集中した。」
--位 セバスチャン・ベッテル (トロ・ロッソ)
「ギアのシフトとパワーステアリングに問題を持ってスタートした。それからバックエンドから火が出て、ストップするために脇に寄せた。すべてがオーバーヒートしているとき、ときどき起こることだ。それまではそれなりのレースをしていた。第1スティントではアンダーステアが強くて、タイヤにグレイニングが出た。第2スティントはもっとよかったよ」
--位 フェリペ・マッサ (フェラーリ)
「31周目、ターン6の出口で縁石に引っ掛けて、かなり激しくヒットし、リアを失った状態で次のコーナーに入った。縁石での衝撃がマシンにダメージを与えたかどうかはチェックしなければならない。1-2フィニッシュを果たせるはずだったから、本当に残念だ。僕にとって本当に厳しいシーズンスタートになったことは明らかだ。しかし、まだまだ先は長い。今日のように、僕らには素晴らしいポテンシャルがあるから、まだ自信を持っていよ。当然、次のバーレーンで、すぐにリベンジを果たしたいね」
--位 エイドリアン・スーティル (フォース・インディア)
「レースのとても早い時点でメカニカルトラブルが発生し、エンジンを切ってコースを外れなければならなかった。こんなシーズンのスタートになってとてもがっかりしているよ。とくに、オーストラリアでもレースが始まってすぐにリタイヤしなければならなかったからね」
--位 ティモ・グロック (トヨタ)
「残念ながら、とても短い午後のレースになってしまった。スタートはパーフェクトとは言えず、あまりにタイヤが空転しまい、誰かに接触してしまったんだ。けれどそのままレースを続けることができた。その後ターン14で、後ろからニコ・ロズベルグにヒットされてしまったんだ。ミラーを見たときは、彼はかなり後ろにいたから、彼がオーバーテイクをするとは予想しなかった。その後コーナーに入った時、後部右側をヒットされて、リアサスペンションが壊れてしまい、リタイアするはめになってしまった。予選がとても良かったから、とても残念でならない。今は、バーレーンで運が味方してくれることを願うしかないね。」
--位 セバスチャン・ブルデー (トロ・ロッソ)
「スタートは良かったが、そのあと2速のままスタックしているのに気づいた。ターン4までは右側から追い越され、ターン5では内側にいた僕の隣に誰かが来て、ターン6でアウトサイドから右に曲がろうとしたら、汚れた側に行ってしまい、マシンがこらえきれずにグラベルの中にスピンしてしまった。それで僕のレースは終わったよ」
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