『F1/エフワン』 ブラッド・ピット 本物のF1カー体験「人生で最も没入した瞬間」

先週、ピットはアメリカ・テキサス州のサーキット・オブ・ジ・アメリカズで、2023年型マクラーレンMCL60をドライブ。これはランド・ノリスがかつてレースで使用した実車で、ピットにとってF1マシンのステアリングを握るのはこれが初めてだった。
ジョセフ・コシンスキー監督による映画『F1/エフワン』でF1ドライバー「ソニー・ヘイズ」役を演じるピットだが、劇中で使用されたのはF2マシンを改造してF1風に仕立てたもので、実際のF1マシンとは別物。今回の走行は、まさに本物のF1を体感する初の機会だった。
61歳のピットは、この体験を次のように語った。
「今週、時速197マイル(約317km)まで出せたんだ。200マイルに届かなかったのはちょっと悔しいよ。ストレートであと3マイル足りなかった」
「これまでの人生で、あれほど“今この瞬間にいる”と感じたことはなかった。ただし、緊張で手がこわばるようなものじゃない。完全に集中していて、まるで“ゾーン”に入っている。まさに至高の感覚だった」
「ダウンフォースの感覚を言葉で説明しようとしても、毎回うまくいかない。ジェットコースターに例えたくなるけど、それすら正しくない。体の下に“支点”があるように感じるんだ。その中に自分が存在している」
「以前、曲技飛行機に乗ったことがあって、それが一番近い体験だったけど、それでもF1には敵わない。F1マシンの感覚は唯一無二だし、完全な“ハイ”状態になれる」
「まだ興奮が冷めてないんだ。本当に素晴らしい経験だった。ザク・ブラウンとチームに心から感謝してるし、ランド・ノリスと1日過ごせたのも最高だった」

映画『F1/エフワン』は今週世界公開される。ピット演じるベテランレーサー、ソニー・ヘイズが、若き才能ジョシュア・ピアース(演:ダムソン・イドリス)を導くストーリーで、二人は架空のチーム「Apex GP」に所属。10の実在F1チームとともにグリッドに並ぶ。
レースシーンのリアリティを追求するため、制作チームはカリンおよびメルセデスと協力し、F2マシンをF1仕様に改造。ピットとイドリスは、Apex GPの象徴である黒と金のリバリーをまとったこの特製マシンを操り、映画の中で白熱のレースを展開する。
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