『F1/エフワン』 ブラッド・ピット 本物のF1カー体験「人生で最も没入した瞬間」

このテスト走行はマクラーレンF1のCEOであるザク・ブラウンの計らいによって実現したもので、映画撮影中に使用されたF2ベースのAPXGPマシンとは異なり、本物のF1マシンによる“本気”の走行となった。
この貴重なテスト走行は、マクラーレンF1のCEOであるザク・ブラウンの全面的なサポートによって実現。映画撮影に使われたF2ベースの改造車とは異なり、今回はF1の実戦仕様マシンによるリアルな走行だった。マクラーレンは事前に公式SNSで、「BP(Brad Pitt)」の刺繍が入ったスーツの写真を「オースティンは“ソニー”日和」とのキャプション付きで投稿し、この走行を示唆していた。

この体験について、ピットはF1公式ポッドキャスト『Beyond the Grid』で語っている。
「今週は197マイル(約317km/h)まで出せたんだ」
「どうしても200マイルを超えたかったから、あと3マイル足りなかったのがちょっと悔しいよ。場所はオースティンだった」
「これまでの人生で、あれほど『今この瞬間にいる』と感じたことはなかった。ただし、緊張で手がこわばってるような感じではないんだ」
「ただただ集中していて、完全に“ゾーン”に入っている。本当に特別な感覚だったよ」
「ダウンフォースの感覚を説明しようとしても、毎回失敗するんだ」
「ジェットコースターみたいに感じると言いたくなるけど、それも正確じゃない。体の下に支点(フォルクラムポイント)があるように感じる。その中に自分が“いる”という感覚なんだ」
「以前、曲技飛行機に乗ったことがあって、それが一番近い体験だったと思う。でもそれでも、このF1マシンの感覚には敵わない」
「これは本当にユニークな感覚で、完全に“ハイ”になるような体験だった」
「いまだにハイな状態が続いてる。まだ興奮が冷めてないんだ。本当にそうなんだよ」
「ザク・ブラウンとチームには心から感謝しているし、ランド・ノリスと一緒に1日を過ごせたのも、本当に最高の時間だった」

映画『F1/エフワン』は2025年6月27日に日本公開予定。ピット演じるベテランドライバー、ソニー・ヘイズは、若き才能ジョシュア・ピアース(ダムソン・イドリス)を指導する立場として登場し、架空のチーム「Apex GP」の一員としてF1グリッドに挑む。
劇中では、F2シャシーをベースにダラーラとカーリン、メルセデスが協力して制作した改造マシンを使用。黒と金を基調とした「Apex GP」のリバリーをまとい、実在のF1チームと並んでグランプリに挑む迫力のシーンが展開される。
今回のCOTAでの走行は、単なる映画プロモーションの枠を超え、ブラッド・ピットがF1の世界に深く足を踏み入れた瞬間となった。
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