フェラーリF1代表フレデリック・バスールにイタリア・ジャーナリスト連盟が反論
イタリアのモータースポーツ記者連盟が、窮地に立たされているフェラーリF1チーム代表フレデリック・バスールに対して反論の声明を出した。

イタリアの主要紙が、バスールのマラネロでの任期が終了する可能性について憶測を報じたことを受け、バスールはこれらのジャーナリストたちを非難し、彼らの報道がフェラーリの進歩を妨げていると糾弾した。

これに対し、イタリア・モータースポーツ記者連盟(UIGA)は声明を出し、バスールの見解について「憂慮すべきものだ」と表明した。

バスールの名前こそ明示されてはいないものの、この声明が彼を対象としたものであるのは明白だ。「こうした報道はチームにとって有害であると受け止められた」と声明は続けている。

「彼は、ある種の憶測がスタッフに不安をもたらし、緊張感が高まりすぎることで、大きな目標を設定するのが困難になると詳細に説明した」

連盟は、メディアには誠実なファクトチェックの責任があると認めつつも、次のように強調した。

「報道の自由は、いかなる形であれ直接的または間接的な圧力によって制限されてはならない」

「ジャーナリストの役割は、チームを支援することではなく、実際に起きていることを正直に報じることにある」と声明は付け加えた。「その一方で、未確認の憶測を広めることは正当化されない。人間的・職業的に深刻な影響を及ぼしかねないからだ」

スクーデリア・フェラーリ

この姿勢は、著名なイタリア人F1記者レオ・トゥリーニも共有しており、彼はバスールによるメディア批判を、かつてのフェラーリ代表ジャン・トッドと比較している。

「トッドは自由な報道を嫌っていた」と彼は『クオティディアーノ』紙のコラムに記している。「だが、彼は自らの敗北の年月をメディアのせいにしたことはなかった。そしてグランプリのたびに、あの『冷酷なペンギン』は1時間メディアに話をした」

さらにトゥリーニはこう付け加えた。「私はバスールの首を要求しているわけではない。その理由は単純だ」

「オーナーたちがフレッドこそ正しい人物だと信じているのであれば、“もし”や“だが”をつけずに契約を延長すべきだ。我々はレギュレーション変更を控えており、リーダーシップに対する信頼があるのなら、それをためらうことなく明確に示すべきだ」

「逆に、もしオーナーたちがバスールを“場違いな誤った人物”だと結論づけたのであれば、彼を一刻も早く交代させなければならない」

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カテゴリー: F1 / スクーデリア・フェラーリ