セルジオ・ペレス「レッドブルF1は僕を放出したことを後悔している」
セルジオ・ペレスは、レッドブルF1が自分をチームから放出した決断を「後悔している」と感じていると主張した。

セルジオ・ペレスは2024年、レッドブル・レーシングで苦しいシーズンを過ごし、マシンからパフォーマンスを引き出すのに苦労。その結果、同年末でのチーム離脱となった。

ペレスの後任として起用されたのはリアム・ローソンだったが、わずか2戦でその座を追われ、角田裕毅に交代された。

しかしこの2人もペレス同様の苦戦を強いられており、レッドブルはマックス・フェルスタッペンが前方で戦う一方で、しばしば“片腕”状態に陥っている。

現在は傍観者となったペレスだが、35歳の彼は、自身の放出に関してチームが悔やんでいると確信していると語った。

「謝罪が必要だとは思っていない」とペレスは、スペインの『Desde el Paddock』に対して述べた。

「結局、それがこのスポーツというものだ。彼らはある決断を下した。それはものすごいプレッシャーによるものだった。そして、そのプレッシャーを作り出したのは彼ら自身でもあった」

「でも、僕は分かっている。心の底では彼らは後悔している。そしてそれは、非常に信頼できる筋から聞いたんだ」

「とはいえ、どうしようもない。前に進むしかない。つらいことだよ。僕にはあのチームに本当に仲の良い友人がいるし、人々は僕が今の状況を見て喜んでいると思うかもしれないけど、そんなことはない」

セルジオ・ペレス レッドブル・レーシング

レッドブルは昨年、ペレスだけでなく他にも大きな離脱を経験していた。シーズン序盤には名門デザイナーであるエイドリアン・ニューウェイがF1マシン開発から手を引き、その後アストンマーティンと契約した。

ペレスは、ニューウェイの離脱こそが、レッドブルの崩壊の引き金だったと示唆している。

「僕らには素晴らしいチームがあった。最終的には少しずつ崩れていったけど、本当に特別なものを持っていたと思う。F1史上でも最も競争の激しい時代のひとつだった」

「僕たちはメルセデスのように、巨大なエンジンアドバンテージで時代を支配したわけじゃない。僕たちの場合、パフォーマンス差はごくわずかだった。それでも、僕らはパワーハウスを築いたんだ」

「エイドリアンが去ったとき、それが本当の問題の始まりだった」

それでも、ペレスは4度のF1ワールドチャンピオンに輝いたフェルスタッペンを称賛している。レッドブルでの4シーズン、彼はオランダ人ドライバーの隣に座り続けてきた。

「正直に言って、マックスは今の成功にふさわしい」とペレスは語った。

「彼は信じられないほどのドライバーだ。彼がどうやって物事をこなしているかを理解している人はほんの一握りしかいない。彼は本当に特別な存在だ」

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カテゴリー: F1 / セルジオ・ペレス / レッドブル・レーシング