マクラーレン ホンダ F1
マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、シャシー側のパフォーマスはあるべきレベルに戻ったが、それはホンダにF1エンジンによって覆い隠されていると述べた。

2017年のF1プレシーズンテストでは、マクラーレンとホンダは信頼性トラブルに苦しみ、パフォマンス面でもライバルに大きな遅れをとった。

マクラーレン・ホンダの最長スティントは11周であり、全チームで最少の走行距離となった。

一貫した走行ができなかったことでMCL32のポテンシャルを測るのは難しいが、エリック・ブーリエは1年前と比較して明らかな改善があると RACER に述べた。

「そうだね、我々は改善している。私がマクラーレンに加入したとき、マクラーレンには2ヵ月で全てを再設計し、好転させるという文化があった」とエリック・ブーリエはコメント。

「だが、2012年以降はそれはもう機能しなくなった。その理由のひとつは、2010年からレギュレーションが変わり、多くが制限され、以前のように望んだことをできなくなったからだ」

「それ以降、何年も持ち越せるマシンコンセプトを確立させることが成功する方法となった。そして、2015年に我々はホンダと組んだ。もちろん、ホンダはF1での初年度だったが、我々もクルマのコンセプトを完全に変更し、ゼロからスタートした。パフォーマンスが不足していたのはそこも理由だが、ホンダも成熟していないので、それをするには適切なタイミングだった」

「それ以降、我々は同じコンセプト、同じプラットフォームを開発してきた。現在、それは本当に成果を挙げてきている。シャシーは良さそうだし、シャシーのパフォーマンスも問題ない。もちろん、まだパワーユニットのパフォーマンスによって隠れてはいるがね。現在、パワーユニットは大きなパフォーマンスの差別要因となっている」

マクラーレンは、2015年以降にホンダがもたらしているよりも素早く改善しているかと質問されたエリック・ブーリエは「我々はマクラーレンが本来あるべき競争の場に戻ってきた」と述べた。

現在、ホンダは開幕戦オーストラリアGPに向けて信頼性の解決に取り組んでおり、数戦後にはアップグレードを投入すると考えられている。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / マクラーレンF1チーム / ホンダF1