角田裕毅 レッドブルF1で直面の問題は「チームでも説明できない」
角田裕毅はレッドブル・レーシング昇格後、わずか9ポイントの獲得にとどまり苦戦している。

角田裕毅は現在プレッシャーにさらされており、ヘルムート・マルコは10月末のメキシコGPを基準点とする考えを示しており、角田裕毅自身も「次の3戦が重要になる」と語った。2026年の昇格候補筆頭と目されるアイザック・ハジャーの存在もあるが、角田裕毅はレーシングブルズへの復帰の可能性は否定している。

改善すべき主な課題はレースペースにある。モンツァではQ3進出を果たすなど土曜のパフォーマンスでは進歩を見せているが、決勝での走りに懸念が残る。これはマックス・フェルスタッペンのこれまでのチームメイトと逆の傾向だ。セルジオ・ペレスは予選で苦しんだが決勝では差がやや縮まったのに対し、角田裕毅の場合は予選での差が小さくても決勝で大きく離されてしまう。

「今はロングランに集中する必要があります。モンツァではマシンに少しダメージがありましたが、チームとしても決勝でのペース不足の原因を理解するために努力しています。僕たちが経験していることは、チームですら説明できない部分があるんです。それが最大の課題です」と角田裕毅はバクーで語った。

「ショートランに関してはとても満足していますし、チームも同じように評価してくれています。レースごとにマックスとの差が縮まってきているのは明らかです。パッケージの違いはありますが、予選では一貫してマックスの0.2秒後ろにつけていました。これは十分に評価されていて、チーム内でも気づかれていると思います」

しかし日曜の結果はまったく異なることが多い。モンツァではダメージの影響も含め、フェルスタッペンから80秒遅れてのゴールとなった。

「聞いた話ではダメージの影響は1周あたり0.3秒未満でしたが、それでも苦戦していました。自分自身、チームでも説明できないことがあって、その問題を解決しようとしていました」と角田裕毅は明かした。

これらの問題により、角田裕毅は理想以上にセットアップを試さざるを得なかった。

「バランスには満足していたのですが、その問題をバランスで補わなければなりませんでした。結果的に理想ではありませんし、タイヤの摩耗が異常に早かったんです。FP3までに試したのはタイヤ摩耗の原因を突き止めることでしたが、見つからなかったのでバランスを調整するしかありませんでした。正直それは好みではなかったし、マシンから多くのパフォーマンスを奪ってしまいました」

これが、1周のアタックでは十分に競争力を発揮できる一方で、スティント全体を通じてタイヤを持たせることが難しい理由だ。

「決勝でのロングランに課題があります。自分自身もチームも全力で取り組んでいて、長いスティントをまとめるために試行錯誤しています。もしかすると説明のつかないこともあるかもしれませんが、色々と試して、それを楽しもうとしています」

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カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / レッドブル・レーシング