角田裕毅 F1ベルギーGP スプリント予選 「全力を尽くしたが0.06秒届かず」

角田裕毅のタイムは1分42秒184。レッドブルのチームメイトであるマックス・フェルスタッペンが2番手を獲得する一方、角田裕毅はSQ2で敗退となった。混戦の予選において、その差はごくわずかだった。
角田裕毅は予選後、「今日はベストな一日とは言えませんでした」とコメント。
「スプリント予選ではドライブに苦戦していて、あと0.06秒届かずにSQ3を逃しました。グリッド全体がとても接近していて、自分としては全力を尽くしました」
「振り返ってみれば、チームとしてもそうですが、改善点が見えてくると思います。ただ、それでもやっぱり悔しいです」
「今回、自分のクルマに新しいパーツが投入されることを期待していたのですが、残念ながらもう少し待たなければいけなくなりました。それでも、投入されるまでは今あるパッケージで全力を尽くすつもりです」
チームメイトのマックス・フェルスタッペンは今大会でアップグレードが導入されたが、角田裕毅のRB21は「2段階遅れ」のパッケージでの戦いを強いられている。
「エンジニアリングチームとの連携はとてもうまくいっていますし、現時点のセットアップの中では最善を尽くしていると思います。ただ、クルマに“タイトな感触”があって、すべてを一つにまとめるのが本当に難しい状況です」

ターン4でのミスが命取りに─チームも惜しさを強調
レッドブル・レーシングのテクニカルディレクターであるピエール・ワシェも、角田裕毅の金曜日の内容について詳細に語った。
「スプリント予選はFP1しか事前走行がなく、その後すぐにタイヤも変わるので難しいセッションだ。角田裕毅はSQ3のカットオフから約0.1秒差だったが、2回目のアタックでタイムを出していた。その際、ターン4でミスがあり、それがなければSQ3に進めたはずだ」
「マックスとの差を見ても、我々のパッケージが全体的にうまく機能していることが分かる。FP1のあとでリヤウイングを変更し、現時点のグリップレベルに合うよう調整した。あとは決勝でどこまでパフォーマンスを引き出せるかが鍵になる」
角田裕毅に戒告処分、規定違反による措置
なお、角田裕毅はこのセッション後、FIAスチュワードから戒告処分を受けた。スプリント予選中に不要に遅い走行を行ったとされ、「FIA F1スポーティングレギュレーション第33.4条」およびレースディレクターのイベントノートに反したことが理由とされている。
同様の違反でメルセデスのジョージ・ラッセルも戒告処分を受けており、予選中の走行ペースとコース上の間隔管理に対する監視が強化されていることを示す一件となった。
カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / レッドブル・レーシング / F1ベルギーGP