角田裕毅10グリッド降格にレッドブルF1代表不満「他の追い越しは警告だけ」
クリスチャン・ホーナーは、F1カナダGPで角田裕毅に課された厳しいペナルティを受け、スチュワードの判断の一貫性に疑問を呈した。

FP3の赤旗中に負傷したオスカー・ピアストリを追い越したとして、角田裕毅にはスチュワードから10グリッド降格ペナルティとスーパーライセンスに2点のペナルティポイントが科された。

この結果、予選11番手だった角田裕毅は最後尾、すなわちグリッド18番手に降格となった。なおリアム・ローソンとピエール・ガスリーはピットレーンスタートだったため、角田裕毅は実質最下位からのスタートだった。

角田裕毅は12位まで追い上げたが、ポイント獲得には至らなかった。レッドブル・レーシング代表のクリスチャン・ホーナーは、角田裕毅のペナルティの重さに疑問を呈し、レース後にクールダウンラップ中の追い越し行為で調査された7人のドライバーには、いずれも警告のみでペナルティが出されなかったこととの比較を示した。

なお、角田裕毅がFP3の赤旗中にピアストリを追い越した際の速度は時速171km(時速106マイル)だったことが指摘されている。

これら7人のドライバーはすべてFIAから警告を受けたが、いずれも処分は科されなかった。

角田裕毅 レッドブル F1

クリスチャン・ホーナーはメディアに対し、次のように語った。

「角田は土曜に追い越しで厳しく裁かれた。一方で、レース後にマーシャルがコース上にいる中で何台かの車が追い越しをしていた」

「だからこそ、一貫性が必要だと思う」

「タイヤがきれいになってからは、実際にはいい走りをしていたと思うし、このサーキットでのオーバーテイクがいかに難しいかを見ても、角田は今回の内容から自信を持つべきだと思う」

「彼が本来のグリッドポジション、つまり予選順位からスタートしていれば、ポイントを取っていただろう」

「彼は他のドライバーがやってきたように、マックスのセットアップを模倣する方向に進まず、自分に合った道、自分のスタイルやニーズに合ったものを追求すべきだと思うし、実際にいくらか前進が見られる」

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カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / レッドブル・レーシング / F1カナダGP