角田裕毅とピエール・ガスリー F1モナコGPでの接触をめぐり非難の応酬

両者ともに土曜の予選で苦戦し、角田裕毅は12番グリッド、ピエール・ガスリーは17番グリッドからのスタートとなった。オーバーテイクが困難なモナコでは、順位を上げるにはリスクを伴う果敢な動きが求められる。
しかし8周目、シケインのブレーキングゾーンでピエール・ガスリーが角田裕毅のRB21に追突し、前方サスペンションを破損。ピットに戻ってリタイアを余儀なくされた。
「レーシングラインに戻ってきた」
ピエール・ガスリーはメディアに対し、今回の接触について全面的に角田裕毅に非があると主張した。
「ユウキがトンネルの前でミスをして、僕はかなり接近していた。これまで毎周、彼は右側のレーシングライン上でブレーキを踏んでいたが、その周は僕がすぐ後ろにいたので左側に留まった」
「彼は左側でブレーキを踏み始めたから、僕は右側に移って遅めにブレーキングした。ところが彼がレーシングラインに戻ってきてしまって、僕はもう逃げ場がなかった」
「普通のサーキットなら、ブレーキング中に動いたりしない。ブレーキを踏んだら、そこに留まるべきなんだ。彼は明らかに左側から白線を越えて動いた。きっとあとで話すことになるだろうが、彼にとっても最良の動きではなかったと思う」と怒りをにじませた。

「もう一度でも同じことをします」
一方、接触を受けた角田裕毅は大きな損傷を免れ、レースを続行。しかしペースを上げることはできず、最終的に17位でフィニッシュした。
ピエール・ガスリーの非難に対して、角田裕毅は困惑を示した。
「正直、よくわからないです。ブレーキング中に動いたりとか、変なことは一切してないです」
「何が起きたのかはっきり覚えてないですけど、あとから考えると、ただガスリーが僕に突っ込んできたっていう感じですね」
さらに角田裕毅は、自身に非がないという立場を変えず、「やり直しても同じことをする」と断言した。
「僕は何も間違ったことはしてないと思ってます。もう一度同じ状況でも、同じようにします」
「ずっと壁際を走ってましたし、最初から進路も決めてました。ブレーキング中に動くのは嫌だったので、そうならないようにしてました」と語った。
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