角田裕毅 レッドブルF1幹部が称賛「フェルスタッペンの隣でも物怖じしない」

角田裕毅はこれまで何度か昇格を逃してきたが、先月のF1日本GPで念願のトップチーム昇格を果たし、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてリアム・ローソンに代わって起用された。ローソンは再びレーシングブルズに戻っている。
RB21への適応に苦戦する場面もあるが、角田裕毅はバーレーン、サウジアラビア、マイアミでQ3進出を果たし、直近3戦のうち2戦でポイントを獲得するなど、期待を抱かせるパフォーマンスを見せている。

マイアミGP週末を前に、同地のスプリントでもポイントを獲得した角田裕毅について、レッドブル・レーシングのモナハンは次のように語った。
「彼は実際、とても順調に馴染んでいるようだ。決して簡単な状況ではないなかでチームに加わったが、率直なフィードバックをしてくれるし、礼儀正しく、良きチームメンバーだ。運に恵まれないこともあれば、逆にツキがあるときもあった。今は自分の居場所を見つけている段階だ」
「自分の意見をしっかり伝えるし、好きなことと嫌いなことをはっきり言えるのは良いことだ。彼はチームの一員としてしっかり機能しているし、うまくやっていけるだろう」
「彼は今のところ、マックスのチームメイトであるというプレッシャーに怯むことなくやれている。これは本当に素晴らしいことだ。彼には“芯”があると感じている」
レッドブルF1は角田裕毅の適応を支援する一方で、2025年型マシンの理解と改善にも注力している。現在、マクラーレンがドライバーズ選手権とコンストラクターズ選手権の両方で優位に立っており、レッドブル・レーシングは反撃の糸口を模索している。

RB21の理解度について問われたモナハンは、次のように答えている。
「理解という意味では順調だ。デビュー以来、大きな進歩を遂げてきた」
「たとえば日本GPはフェルスタッペンのポール・トゥ・ウィンでハイライトとなったが、バーレーンはポイント圏争いに留まり、やや低調だった。ただジェッダではしっかり立て直し、相対的にははるかに良くなった。あのレースは勝てた可能性すらあったと思う」
「だから理解という面では順調で、改善は一歩ずつ。魔法のような大進歩があるわけではないが、着実に良くなってきている。そして我々がライバルよりも速く進化できるかが鍵になる」
レッドブル・レーシングは現在、コンストラクターズランキングで3位。首位マクラーレンとは141ポイントの差があり、フェルスタッペンもドライバーズランキングで首位のオスカー・ピアストリに対して32ポイント差を追っている。
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