角田裕毅 レッドブルF1との3戦で「マシンの理解や自信などは前進している」

日本GPからレッドブル・レーシングに加入した角田裕毅は、続くバーレーンでQ3進出とポイント獲得という第一の関門を突破。サウジアラビアでも2戦連続Q3進出を果たしていたが、決勝では残念なリタイアとなった。
8番グリッドからスタートした角田裕毅は、後ろの9番グリッドからスタートしたピエール・ガスリーとオープニングラップからバトルとなり、ターン4でアウト側から抜きにかかったガスリーと接触。後ろ向きでウォールに接触し、ピットに戻ることはできたが、チームはリタイアを選択した。
「起こったことについてガスリーを完全に責めることはできません」と角田裕毅は1周目の事故を振り返った。
「彼が完全に僕の方に向かってきたわけではないし、ほぼ同時でした。このトラックで最もタイトなコーナーということはわかっていましたし、並走するとどうなるかもわかっていました」
「1周目の経験があるので予想できたことだし、自分としては完全にコントロールしていました。スピードを出し過ぎてコントロールできなくなったわけではありません。カルロスの真後ろにいました。ぶつかりそうになったので、彼を避けるためにできることはやりましたが、残念ながらトラックで一番タイトな場所で、1周目だったのでグリップも低かった」
「もう少し慎重にするべきだったかもしれません。でも、このようなトラックではそこまで慎重にはなれません。1周目は特にそうです」
「正直、もう1回やり直したとしても、同じことをすると思います。できるかぎりのことはしました。マシンはリアウイングが壊れたと思います」
「誰であっても最初のラップで接触するのは残念です。特にガスリーは選手権で近くを争っているので痛手です。理想的なケースではありません。でも、僕たちはお互いに戦い続きます」
レッドブルRB21は、特に癖の強いマシンだと評されている。しかし、角田裕毅は多くのレッドブルドライバーがそうであったほどマシンに苦しんではいないようであり、ドライビングスタイルを含めたセットアップを方向性はマックス・フェルスタッペンと多くの類似点があると語っている。
「ショートランのペースで新たなステップを果たせたという意味ではポジティブな週末だったかもしれません」と角田裕毅は振り返る。
「Q3でそうだったように、残念ながら、まだ少しアップダウンがありますが、ここまで良いステップを果たしていると思います」
「レースで走行距離を積むことができなかったのは残念です。僕にとっては全てのラップが重要ですからね」
角田裕毅は、マイアミGPを前にレッドブルのシミュレーターで作業した後、シルバーストンでRB19でTPC走行を行う。
「マイアミの前にテスト走行すると聞いていますが、間違いなく有益にです。特にこれからレースをするトラックですし。楽しみにしています。チームにフィードバックを与えられることを願っています」と角田裕毅はコメント。
「これまでの個人的な成長に関して、マシンの理解や自信レベルなどは、いろいろな面で前進していると思います。まだこのマシンで一貫した良いパフォーマンスを見つけるための学習プロセスにいます。でも、少しずつ近づいている」
「このマシンで焦ってパフォーマンスを見せようとするのは、正しいアプローチではないと思います。今までの自分のやり方はかなり満足しています。成長を楽しんでいます。今やっていることを続けるだけです」
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