角田裕毅 レッドブルで「2025年F1シーズンを走り切る」とヘルムート・マルコ

レッドブルの決定は、レッドブル・レーシングで2回目の出場となったローソンが、上海の予選セッションで両方とも最下位になるなど、再び大幅なパフォーマンス不足となった中国グランプリの後に行われた。
レッドブルのセカンドカーを取り巻く不安定な状況の兆候として、この決定はシーズン後半に向けてさらなる憶測を呼ぶ可能性もあるが、マルコはFormel1.deのインタビューで断固とした声明を発表した。
レーシングブルズのドライバーであるアイザック・ハジャーは、これまでのところF1デビューは概ねポジティブなものであり、もし角田裕毅が期待に応えられなかった場合、次に控えているのはハジャーなのかと尋ねられたマルコは、簡潔にこう答えた。「角田裕毅はシーズンを走り切るだろう」と答えた。
ヘルムート・マルコは、レッドブル・レーシングがわずか3か月前に角田のドライブを否定したにもかかわらず、なぜすぐに考えを変えたのかについても説明した。その理由は、メルボルンと上海ラウンドでのパフォーマンスが説得力があり、精神状態も強固だったことによるものだが、後者は戦略ミスにより結果には結びつかなかった。
「角田裕毅は速いドライバーだ。我々はそれを知っているが、浮き沈みがある。だからこそ、ローソンの方がより適任で、より強い候補者だと考えた。しかし、裕毅は変貌を遂げた。マネジメントを変えた。この状況では、これは単に最善の選択肢だった」
「鈴鹿でも、ローソンはトラックを知っていたが、一方でハジャーは中国を知らず、すぐにペースをつかみ、予選ではほぼ裕毅と同じくらい速かった。だから、ローソンのキャリアに未来を与えるために、この悪循環を断ち切る必要があった」
「裕毅は浮き沈みを経験してきた。例えばメキシコで2度もクラッシュしてしまったことを覚えている。彼は今ほど安定していなかった」
「裕毅は5年目だ。そして、このような厳しい状況での経験は非常に大きな要素となる。裕毅は、自分がレッドブル・レーシングにふさわしい人間であることを繰り返し強調してきた」

情報を得た上で決定するために、レッドブルは中国グランプリの後、角田裕毅に「2~3回のシミュレーター・セッション」を与えた。24歳の角田が違いを生み出したのはこのときだった。
「我々は迅速に行動しなければならなかった」とマルコはコメントした。
「そして、すべてがポジティブなものだった。また、これまで技術的なフィードバックが不足していると非難されていたこと、つまり、技術的な面を理解していない、マシンのセットアップができないということも、誤りであることが判明した」
しかし、ドライバー交換に決定的な要因ではなかったものの、ホンダが後援しているという事実もあった。
「日本が次のレースの開催地であることは、単なる偶然だ」とマルコは主張する。
「そしてもちろん、ホンダは今回の決定を喜んでいる。それは明らかだ。しかし、それが決定的な要因ではなかった。いずれにしても、ホンダの関与は今年いっぱいで終わる」
また、ホンダが今回の契約に経済的に貢献した可能性についての質問にマルコは「それは決定的な要因ではなく、決定の動機でもなかった」と語った。
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