フェラーリF1 “回転式リアウイング”は封印か?開幕戦投入は未定

2025年に未勝利に終わったフェラーリだが、2026年は印象的なプレシーズンを経て、早くも有力候補の一角として浮上している。
フェラーリSF-26に投入された回転式リアウイング
フェラーリはバーレーン最終テストで複数の新機軸を持ち込んだ。水曜日にはSF-26のエキゾースト付近に小型ウイングを投入し、木曜日には新アクティブエアロ規則に対応した大胆な回転式リアウイングを披露した。
多くのチームが従来型DRSフラップの延長線上にある開閉方式を採用する中、フェラーリは上段エレメントそのものが回転する機構を採用。ドライバーが新しいストレートラインモードを作動させると、リアウイング上部が回転する構造となっている。
この設計は2026年グリッド上でも独自色が強く、同様に特徴的な機構を持つのはアウディとアルピーヌのみとされる。
「大きな違いではない」とバスール
バーレーンで行われたチーム代表会見に出席したフレデリック・バスールは、今回のアップグレードの重要性をやや控えめに語った。
「みんながイノベーションをしていると思う。見える場合もあれば、見えない場合もある」とバスールは述べた。
「我々の競争相手、グリッド上の全員がまったく同じことをしているはずだ」
「最後に持ち込んだ2つのパーツは外から見えるものだったのは事実だが、他と比べて大きな違いではない」
そして、回転式リアウイングが3月8日のメルボルン開幕戦で使用されるかどうかについては明言を避けた。
「メルボルンになるか、それとも次(中国)になるかは分からない」

技術的な懸念点も存在
技術分析によれば、他チームも同様の設計を検討していたものの、いくつかの懸念から採用を見送ったという。
最大の論点は開閉に要する時間だ。従来型ソリューションに比べ、フェラーリの機構は移行過程で両フラップが垂直に近い状態になる瞬間があり、その間リアウイングが一時的に「帆」のように作用する可能性がある。
この瞬間的な状態が負の空力効果を生み出すリスクが指摘されている。
一方、ウィリアムズのチーム代表ジェームス・ボウルズは、フェラーリ型の解決策は2026年マシン設計段階で「我々のレーダーには入っていなかった」と認めている。
フェラーリがこの大胆な空力コンセプトを開幕戦から実戦投入するのか、それともさらなる検証を経てから投入するのか。メルボルンでの最終判断が注目される。
カテゴリー: F1 / スクーデリア・フェラーリ
