角田裕毅 レッドブルF1落選の基準は「チャンピオンになれるドライバーか？」
その結果、彼らは角田裕毅ではなくリアム・ローソンを選んだ。角田裕毅はレーシングブルズで5年目のシーズンを迎えることになったが、クルサードは「より良い」選択肢はなかったと主張した。
セルジオ・ペレスが2024年のチャンピオンシップで152ポイントしか獲得できず、フェルスタッペンの437ポイントに及ばなかったことを受け、レッドブルは彼に代わるドライバーとしてローソンを起用することを発表した。
レッドブルのBチーム、レーシングブルズで5年目を迎える角田裕毅にとって、これは大きな打撃となった。
角田裕毅は、レッドブルのモータースポーツアドバイザーのヘルムート・マルから暴言は非生産的だと批判されており、自身の敗北の原因は「イメージ」の問題だと考えている。
「最初の年はすぐに実力を発揮できなかったので、それはある意味自分のせいだと思います」とローソンの発表後、角田裕毅はオートスポーツ誌に語った。
「それが、僕がどんな人間なのかというイメージを少し作り出していると思います」
「（2024年は）良いパフォーマンスを見せていたにもかかわらず、他のドライバーほどは評価されなかったと感じています。でも、それが現実です。僕はただ、自然に、自分がやっていることと良いパフォーマンスを続け、彼らが間違っていることを証明するだけです」
「彼らは角田がマックスを倒せると思っているのか？」
しかし、元レッドブルドライバーのデビッド・クルサードに尋ねると、答えはただ1つの疑問に行き着く。マックス・フェルスタッペンに勝てる者は誰か？
「裕毅は、非常に力強いシーズンを過ごしたにもかかわらず、レッドブルレーシングでチャンスを与えられなかったことに当然ながら失望した」とクルサードはFormula For Successのポッドキャストに語った。
「しかし、レッドブルとしては、最終的に、彼が将来の世界チャンピオンになると思うか？マックスを破るドライバーだと思うか？という疑問を抱いたと思う」
「いつものように、これは意見ではなく、事実だ。彼らは彼に関するすべてのデータを持っている」
ホンダが支援する角田裕毅にとって、レッドブルのジュニアチームでの5年目のシーズンとなるが、クルサードは「もっと良い選択肢」があれば移籍していたと主張している。
「一方では」とクルサードは続けた。「もし裕毅が、現在名前を変えたレーシングブルズチーム以外にもっと良い選択肢を持っていたなら、彼はそれを選んだでいたとも言えるだろう」
「だから、結局のところ、これは彼ら全員にとって大きなチャンスであり、彼らがコース上でどのようなパフォーマンスを見せるかを見るのは非常に興味深いことになると思う」
一見すると、レッドブルが2025年F1シーズンのフェルスタッペンのチームメイトを決める際に入手できたデータは、昨シーズンチームメイトとして6レースを戦った際の角田裕毅の7ポイントとローソンの4ポイントだったが、レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、わずか11レースしか経験していないローソンの方が角田よりも成長の余地があると考えていると説明した。
そしてそれがリアム・ローソンと契約した主な理由の一つだった。
「2人は非常に拮抗していた」とホーナーはESPNに語った。「裕毅は非常に速いドライバーだ。彼には3、4シーズンの経験がある。アブダビでのタイヤテストでは非常に良い仕事をし、エンジニアたちは彼のパフォーマンスに感銘を受けた」
「リアムの場合、彼のレースの分析を見てみると、彼が出場したレースのペースはわずかに優れていた。予選のペースは裕毅と非常に拮抗しており、リアムの潜在能力は、グランプリを11回しか経験していないことを考えると、今後ますます良くなり、強くなるだけだと想定する必要がある。彼は真の精神的な回復力とタフさを示した」
「リアムに関して私が特に印象に残っているのは、彼がいかに多才であるかということだ。彼を状況に置けば、彼はそれにうまく対処する。ダニエルが指を骨折した後のザントフォールトでのデビューを覚えているなら、彼はアウトラップでマックスと競い合っていた」
「彼は、そういう根性あるレーサー精神の持ち主だ。DTMで1年間活躍し、アレックス・アルボンと並んでフェラーリGTカーの運転に驚くほど早く適応し、全体的に優位に立っていた」
「そして、繰り返しになるが、彼のレース技術は、本当に彼の重要な強みの一つだ。彼はホイール・トゥ・ホイールで走ることや、必要ならホイールをこすり合わせることさえも恐れない。だから、彼は我々のために素晴らしい仕事をしてくれると思う」
ローソンは3月16日にオーストラリアでレッドブル・レーシングのドライバーとして初のグランプリに出場する予定で、ニュージーランド人ドライバーにとって母国レースに最も近いレースとなる。
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