角田裕毅 レッドブルF1がペレスの後任を選定する際に見逃せない統計
角田裕毅は、レッドブルF1がセルジオ・ペレスを解雇する決断をする際に見逃せない統計を2024年シーズンに残した。

クリスチャン・ホーナーが最終的に交代が必要だと判断した場合、レッドブル・レーシングでセルジオ・ペレスの後任候補の筆頭となるのは、RBドライバーの角田裕毅とリアム・ローソンだ。

来季開幕時にセルジオ・ペレスがまだレッドブル・レーシングのドライバーであることは考えられない。ベルギーでの印象的な予選結果の後、後退するだけの酷いレースをしたことで、誰もが夏休みの時点でペレスはもうダメだと思っていた。だが、クリスチャン・ホーナーは再びメキシコ人ドライバーを起用するという驚きの決断を下した。

もし今回もそうするとなれば、さらに大きな驚きとなるだろう。夏の間、レッドブルは今後のレースであるアゼルバイジャンとシンガポールに注目していた。どちらもペレスが過去に優勝した経験があり、通常は得意とするストリートトラックである。

しかし、セルジオ・ペレスはその期待に応えることはできなかった。バクーではカルロス・サインツとクラッシュしてしまい、表彰台争いから脱落した。そして、その1週間後のシンガポールではまったく振るわなかった。そして、残りのシーズンも、特に予選での苦悩が続いたため、母国メキシコシティでのレースでもあまり喜びをもたらすことはできなかった。

そこで、今、疑問に思うのは、誰が彼に代わるのかということだけだ。角田裕毅は、姉妹チームであるRBの現ドライバー2人のうち、F1で4シーズンをフルに経験しているドライバーであり、一方のリアム・ローソンは、まだ11回のスタートしか経験していない。

しかし、しばらく前から勢いはリアム・ローソンに傾いており、ダニエル・リカルドがシンガポールGP後に交代し、ペレスが再び本来の調子を取り戻せなかった場合はトップチームに昇格する準備が整っていたように見える。

角田裕毅 F1 レッドブル

角田裕毅はアブダビでのポストシーズンテストでレッドブルのドライバーを務め、ローソンはジュニアチームに残った。それが重要な意味を持つのか、あるいはホーナーとヘルムート・マルコが何を考えているのかを示すものなのかどうかは、まだわからない。ただ、それはエンジンパートナーであるホンダをなだめるためであり、ホンダは角田裕毅のキャリアを支えてきた。そして、レッドブルは彼に自社のマシンのステアリングを握るチャンスを与えるよう求められていた。

ヘルムート・マルコはレッドブルのドライバー決定に大きな影響力を持っており、チームの支援を受けている若手ドライバーの中で、彼にはお気に入りがいる。統計のようなものが、彼とホーナーの意思決定にどれほどの影響力を持っているのかは明らかではないが、特に考慮すべきものがある。

結局のところ、セルジオ・ペレスの主な弱点は予選にある。たとえレースで良い走りを見せても、ポイント獲得に結びつくような順位でスタートできることはあまりにも少ない。夏休み以降、ペレスよりはるかに遅い姉妹マシンに乗る中、角田裕毅はペレスの予選平均順位(グリッド10.6位)とまったく同じ結果を残している。一方、ローソンの最終6ラウンドの平均順位は12.7位だった。

確かにサンプル数は少ないが、ローソンはF1での経験が浅いことを考えると、これ以上のものはない。だが、この2人のうち、角田裕毅は予選ではローソンに全勝している。レッドブルが今必要としているのは、常にレースで上位争いができるドライバーだ。そのため、角田裕毅はマックス・フェルスタッペンの2025年のパートナーを選ぶ際に注目すべき人物である。

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カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / レッドブル・レーシング