角田裕毅、痛恨のノーポイント 「セーフティカーで状況が変わった」 / FIA-F2 第9戦 レース1
ホンダF1育成の角田裕毅(カーリン)は、FIA F2選手権第9戦はイタリア大会のレース1を16位で終えた。

高速コースであるムジェロでのF2開催は初めてのことで、角田裕毅にとっても初めてのコースとなる。午後4時45分、フォーメーションラップがスタート。角田裕毅は6列目11番手から、ソフトタイヤを選択してスタートした。

好スタートを切った角田裕毅はポジションを2つ上げて9番手に上がり、1周目を終えた。序盤ハイペースで前車に迫る角田裕毅は、4周目と7周目にオーバーテイクを決めてポジションアップし、11周目にタイヤ交換のためにピットインした。始めにハードタイヤを選択したクルマが多く、角田裕毅は後方の18番手でレースに復帰し、その後上位との差を詰めていった。

ハードタイヤでもペースのいい角田裕毅は同じ戦略の上位陣に食いつき、オーバーテイクを決めて、全車がタイヤ交換を終えたレース後半に入る22周目には4番手にまで上昇する。ペースを上げる角田裕毅は3番手に迫り、表彰台獲得が見えた23周目、コースサイドにトラブルで止まったマシンが出たためバーチャルセーフティカーが導入された。このマシンの回収に手間取り、次周にはセーフティカーが導入。セーフティカーによる先導走行が4周に渡り、レースが再開された第1コーナーで集団に囲まれて行き場を失った角田裕毅は他のマシンと接触してしまいました。

かろうじて4番手のポジションは守りましたが、その後ろで多重クラッシュが発生し、再びセーフティカーが導入される。セーフティカーが解除されたのは残り3周となった31周目で、タイヤが厳しい角田裕毅はペースの速いソフトタイヤ勢にポジションを奪われ、8番手でゴールするのが精一杯だった。さらに第1コーナーでの接触により角田裕毅には5秒のタイムペナルティーが科され、最終的な順位は16位となった。

角田裕毅(16位)
「スタートはよくて、ポジションを上げることができました。ソフトタイヤのペースもよく、いい位置でピットインすることができました。ピット作業もうまくいき、ハードタイヤのペースもよく、これからという時にバーチャルセーフティカーになりました。その後すぐにセーフティカーになったのですが、これによりタイヤの温度が下がってしまいました。セーフティカー明けの第1コーナーでは、自分に全くスペースのない状況で他車と当たってしまい、マシンにダメージはありませんでしたが、ペナルティーとなってしまいました。ペースはとてもよく、表彰台は確実に狙える展開だっただけに、レース後半のセーフティカーによって状況が変わってしまい残念です」

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カテゴリー: F1 / 角田裕毅 / FIA F2