ビクター・マルタンス F1スペインGPでF1初走行「夢がかなった瞬間」

アルボンの代役として起用されたマルタンスは、限られた走行時間の中でチームのプログラムを着実にこなし、FW47でのデビュー走行をノーミスで終えた。子どもの頃に憧れていたF1ドライバーたちと同じサーキットを走るという夢の時間を、彼は笑顔で振り返った。
「今週末、アレックスのマシンをドライブできたのは本当に素晴らしい経験だったし、チャンスをくれたチームにはとても感謝しているよ」とマルタンスは振り返る。
「クルマはとにかくパワーもGフォースもすごくて、でも正直すごく乗りやすかった。チームとして達成したいことが多かったから集中力が必要だったけど、すごく生産的なFP1になったと思う。子どもの頃に見ていたF1ドライバーたちと一緒に走れたことも特別だったし、走っている間ずっと楽しかった」
マルタンスは目立ったミスなく1時間の走行をまとめ、ウィリアムズのプログラムを消化。堅実な走りで関係者からも高評価を受けた。

苦戦続くウィリアムズ勢、地元のサインツにも逆風
マルタンスのデビューの陰で、FP1ではカルロス・サインツが同じく15番手タイムと振るわず、FP2でも14番手にとどまった。母国GPでの連続入賞記録が懸かる中、本人も厳しい状況を認めている。
「今日は厳しい一日だったけど、それはある程度想定していた。ここのコーナーの特性は、僕らのクルマにとっては相性がよくない。FP1の序盤からすでにマシンの難しさを感じていた。いくつかセットアップ変更を試して、それはいい方向に進んだとは思うけど、上位に食い込むにはまだタイムが足りない」
「明日に向けてもう一歩前進できるよう取り組んでいくよ。まだまだ理解しなければいけないことが多いけど、週末を通じてプッシュし続ける」と意気込みを語った。
また、FP2から走行を開始したアルボンもこう述べている。
「今週末はまだ1セッションしか走っていないから、少し取り戻す必要がある。去年よりは確実にマシンの出来はいいけれど、このサーキットはこれまでうちにとって得意な場所ではなかったし、路面温度も事態を難しくしている。今夜しっかり見直して、明日の予選に向けてどう調整できるか考えていくつもりだ」
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