ウィリアムズF1、詐欺と不倫の告発での失墜を訴える元従業員と泥沼訴訟
ウィリアムズ・レーシングは、詐欺と不倫の告発で彼女の評判を失墜させようとしたと主張する元従業員と複雑な法廷闘争に巻き込まれている。

ウィリアムズ・レーシングの元マーケティング責任者であるクラウディア・シュワルツが、元雇用主を相手取ってアメリカで1億ドル(約145億円)の訴訟を起こしたとTimesが報じている。

シュワルツは、謎の投資家ドリルトン・キャピタルが、トラック内外で満足のいかないパフォーマンスを理由にチーム予算を「大幅に削減」するよう要求し、彼女は会社から解雇されたと主張。

その結果、当時のチーフ・エグゼクティブであったダレン・フルツは解任され、チームは「すべてのマーケティングサプライヤーを排除する」よう命じられた。

彼女はまた、チームがフルツとの不倫疑惑の詳細を雑誌にリークしたとも主張している。シュワルツはフルツとの不倫を否定し、ドリルトン・キャピタルとウィリアムズは彼女への契約金の支払いを避ける手段として女性差別的なストーリーを作り上げたと主張している。

シュワルツの代理人を務めるダウンズ法律事務所のジェレミー・フリードマンは「この訴訟は、ドリルトンとウィリアムズがシュワルツと彼女の会社について公表した虚偽の発言を明らかにするものであり、契約上の義務を回避し、シュワルツに沈黙を守って自己弁護をしないよう圧力をかけるために計算された行為であると我々は考えている」と述べた。

「彼らは、シュワルツが反撃して自分自身や会社、評判を守ることはないと信じていた。彼女は反撃している」

この問題は、ウィリアムズがシュワルツに690万ドル(約10億円)の支払いを求めている反訴によってさらに複雑になっている。チームはシュワルツが2021年2月から2022年3月の間にウィリアムズに690万ドルを過大請求する 「組織的」な スキームを実行したとして訴えられている。

チーム側はまた、このマーケティング担当者がチームに過剰請求するために、「個人的」あるいは「親密な」つながりのあるサプライヤーに仕事を流していたとも主張している。これには、「法外な報酬と限られた資格」にもかかわらず、夫のアレックス・ルートヴィヒに契約を渡すことも含まれていた。

ウィリアムズは、マーケティング責任者が高位の人物に「恩を着せ」、フルツが「不正確で過大な請求書と不適切なクレジットカード請求」に同意するよう「不適切な関係」を築いたと主張している。

チームはまた、ロンドン中心部のパーク・レーン・ホテル、マンハッタンのソーホー・グランド・ホテル、モントリオールのリッツ・カールトンへの旅行を含む、彼女の会社のクレジットカードでの「不適切な支出」の30例を提示している。

シュワルツに対する請求の中でウィリアムズは「映画『プラダを着た悪魔』を彷彿とさせるシーンで、シュワルツは彼女のパーソナル・アシスタントに暴力を振るったことがある。マイアミからロンドンへのフライトのために、シュワルツは彼女の犬を民間機の機内に持ち込むことができなかったからだ」

ウィリアムズはまた、シュワルツが「プロ意識に欠けたひどい行為をほぼ毎日行い、有害な職場文化を作り出し、スタッフを恐怖に陥れた」と非難している。元同僚たちは、シュワルツが「社会病質的」かつ「自己愛的」な傾向を示し、「恐怖と非難の環境」を作り出していたと主張している。

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カテゴリー: F1 / ウィリアムズ・レーシング