F1 ウィリアムズF1 ドミトリー・マゼピン
ドミトリー・マゼピンが、ウィリアムズF1チームの買収を視野に入れた交渉を行っているという報道を同氏が会長を務めるウラルカリの広報担当が否定した。

世界最大級の肥料会社として知られるロシアのウラルカリの会長を務めるドミトリー・マゼピンは、F1中国GPが開催された上海でウィリアムズの首脳陣と会談していたとイタリアメディアが報道。ウィリアムズF1チームの買収が完了した場合には、息子でF2ドライバーのニキータ・マゼピンがシートを得ると報じられた。

しかし、ウラルカリの広報担当は「メディアに掲載された情報は真実ではありません。ウラルカリは、ウィリアムズチームの買収に関していかなる交渉も行っていません」とこの報道を否定した。

ニキー・マゼピンとウィリアムズには過去に繋がりがある。2016年から2018年までフォース・インディアのテストドライバーを務める以前にはウィリアムズのシムレータープログラムを実施していた。

昨年の夏、ドミトリー・マゼピンはフォース・インディアの買収に動いていた。そして、ローレンス・ストロールが率いる投資コンソーシアムが買収契約を成立させた際には、チームの販売プロセスに“欠陥がある”として、フォース・インディアの管財人に対して訴訟を起こしている。

フランクフルト証券取引所に上場しているウィリアムズは、チャンピオンシップを最下位で終えたにもかかわらず、2018年度は500万ポンドの利益を報告している。

昨年はウィリアムズのF1マシンはエンジニアリングと設計の欠陥が浮き彫りとなり、今季マシンFW42はさらに症状は悪化。さらに根本的な設計の結果が明らかになる前に、プレシーズンテストまでにマシンを完成させることすらできなかった。

このウィリアムズの状況はシーズン開幕前にテクニカルディレクターのパディ・ロウの退任へと繋がり、副チーム代表としてチームを率いているクレア・ウィリアムズのマネジメント能力への疑念の声も高まっている。

今年、ロバート・クビサとジョージ・ラッセルを起用するウィリアムズは、開幕3戦を終えた時点で再び最下位に位置している。

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カテゴリー: F1 / ウィリアムズ・レーシング / ニキータ・マゼピン