トト・ヴォルフ ウィリアムズ
メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるクリスチャン・トト・ヴォルフが、保有していたウィリアムズの残りの全株式をアメリカのヘルスケア企業の幹部であるブラッド・ホリンガーに売却した。

トト・ヴォルフは、2009年にウィリアムズに投資。しかし、その後メルセデスF1チームの運営に携わるようになり、2013年に同チームの株式30%を取得してからはウィリアムズの株式保有率を徐々に減らしていた。

ブラッド・ホリンガーは、2014年にウィリアムズ株の5%を買い、後日トト・ヴォルフが保有する10%を取得するオプションを持っていた。トト・ヴォルフは昨年に5%をブラッド・ホリンガーに売却し、今年になって残りの5%も手放したという。

「今日、フランク卿とウィリアムズチームとの繋がりがなくなってしまったことにここまで感情的になるとは私自身でも驚いている」とトト・ヴォルフは語った。

「純粋な投資目的でチームに参加したが、すぐにそれ以上にアクティブな役割を得て、この偉大な独立系F1チームの再編成を手伝うことになった」

「このスポーツで真に情熱的なレーサーを持つチームに関われたことを誇りに思っている。そこではビジネスと従業員の将来を考えて、正確な決断が求められた。厳しい教訓も得たが、そのどれもがこの業界を理解するために貴重なものだった」

「フランク卿と彼のチームから学んだ教訓は、感謝とともに記憶に刻んでいく。ウィリアムズの物語の一部になれてとても光栄だった」

現在も52%の株式を保有するフランク・ウィリアムズは「この数年、トトはウィリアムズにとって素晴らしい友人となってくれた。最初に投資してくれた2009年から当社にとって大きな転換期であった時期に貢献してくれたことに感謝している」

「また彼は2013年からはメルセデス・ベンツでモータースポーツ部門の責任者となり、素晴らしい仕事をしている。チームを2年連続でドライバーとコンストラクターの両チャンピオンシップタイトルに導いたことは揺るぎない成功だ」

「メルセデス・ベンツでの彼の役割を考えれば、トトの持株の引き上げは避けられないことだった。今はただ適切な時に適切なバイヤーに売却してくれた彼の思慮分別に感謝するばかりだ。トトはブラッド・ホリンガーという優れた成功を収めたビジネスマンに全持株を売却した。彼はF1とわがチームに計り知れない情熱を持つ人物であり、偉大な資産となってくれるはずだ」

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カテゴリー: F1 / ウィリアムズ・レーシング