マーク・ウェバー
マーク・ウェバーが、新車RB6の印象、そして2010年シーズンへ向けての意気込みを語った。

新車の第一印象はいかがですか?
F1マシンを離れてからずいぶん経ったというのが第一印象だね。僕とクルマにとって新しい旅のはじまりだ。素晴らしいと思うけど、レギュレーションが新しくなったので去年ほど良くないかもしれない。今後数週間でクルマができることを確認するのを楽しみにしている。ラップタイムはいつもトリッキーだけど、僕たちが十分であるかはバーレーンでわかるよ。

今シーズンに向けて身体的にはどうですか?
最初のタフな数週間を切り抜けた去年は、確かに凄かった。マシンに乗っているときはあまり影響はなかったけど、僕にとっては利益になると思う。特にチャンピオンシップ序盤は、昨年の理学療法的な状況よりも少しは良いスタートが切れるだろう。だから、今年のトレーニングは去年とは明らかに違っているし、普通に歩くことができて嬉しいよ。

ずっと大きな燃料タンクでのドライビングについてはどう思いますか?
序盤の数周は少し厄介だろうけど、それは誰にとっても同じだ。戦略面やレース展開などの面が、家で見ている人達にとってどのようなものになるかはわからない。安全性に関しては、最近のクルマは非常に安全だと思う。燃料量は大きいけど、僕たちには燃料量が良い状態であることを確実にするための非常に優れたマテリアルがある。

昨年のマシンと今年のマシンの主な違いはなんですか?
どのクルマも少し長くしなければならなかった。僕たちは小さいな空力変更はしたけど、正直なところ、僕たちは昨シーズンを1位と2位で終えているので、別のクルマを設計したり、おかしくなるようなことはしたくなかった。巧妙な小さなことがたくさんあるので、去年のマシンよりもこのクルマが成功することを願っている。マイナス面は、追加の燃料搭載量のためにクルマを長くしなければならなかったことだ。

先週のテストを見ていましたか?
自宅でフォローしていたよ。いくつかの情報やデータ、ラップタイムなどが届いた。異なる燃料搭載量で走っているのは明らかだと思う。多くの燃料で走行している人や新品タイヤで真剣に取り組んでいる人などね。フェラーリは調子が良さそうだね。(マッサは2日間でアロンソは一日だったので)彼らはフェリペを見たかったのかもしれないけど、スペインにフェルナンドがいるのもかなり良いニュース記事だったね。彼らがなにをしていたかはわからないけど、フェラーリは開幕戦に必要な情報を得るためにプログラムをかなり最適化していると思う。それは別として、かなり通常の3日間のテストだったと思う。バレンシアのトラックは世界で最高の特性というわけではない。そこにいたかったけど、行かないことでそれほど多くを失ったとは思わない。

今年のクルマはどれくらい合っていますか?
これまでよりも良いね。インストレーションラップをしただけだけど、もう少し走行すれば、いくつか調整できるだろう。でも、みんな、センセーショナルな仕事をしてくれたね。全てを適切にするために今日までにすでに4回このクルマに座っているんだ。みんな、僕の快適さを確実にするために最高のマテリアルを持ってきてくれた。製図板とファクトリーのみんなが、良い状態でマシンに乗るために素晴らしい仕事をしてくれたので、小さなこともすべて行うことができたし、トラックタイムを失うことはなかったよ。

今年、セバスチャン・ベッテルは最大のライバルになりますか?
いいや。速いドライバーはたくさんいるし、かなり良いチームもあると思う。セブは速いドライバーになるだろうけど、それは問題ではない。でも、彼のことを考えて寝るつもりはないし、自分自身のこと最高の結果を得るために、出来る限り最高の仕事をすることを考えて寝ているよ。

再びミハエル・シューマッハとレースをすることを楽しみにしていますか?
そうだね。彼の復帰は明らかに良いことだ。前回はクルマに違いがあったし、彼は巧妙なドライバーなので、あまり彼とレースをしていなかったけど、もう少しお互いが近くにいれればいいと思っているよ。

バレンシアを逃したので、今後3〜4日間の悪天候は心配ですか?
気にしていないよ。雨の中でもレースをするし、それはここにいるみんなにとって同じことだ。数日間の天候がチャンピオンシップを決めるとは思わない。かなりリラックスしているよ。

あなたは今シーズンのチャンピオンシップの優勝候補だと感じていますか?
そうだね。チームはとても良いし、期待は高い。去年は素晴らしいシーズンだったし、そのポジションから後退することは考えていないので、他の全チームと同じように目標はタフだ。そこから進むためには全てを正しく行う必要がある。それは僕たちにできるベストを尽くすということだとても興奮しているし、懸命に働いてきた。期待は大きい。多くの人が去年の僕たちのコンセプトを使って、今年のマシンに取り入れているのをみるのは非常に価値があることだ。我々の身内、特にエイドリアン(ニューウェイ)にって立派な業績だし、彼がどれだけ賢いかだ。レギュレーションはずっと同じままだったので、それをみんなに示すのは難しかったけど、彼は去年、レッドブルのチームと一緒に素晴らしい仕事をした。今年のクルマも上位にいれて、全てのグランプリトラックに挑戦できることを期待している。

チームが、フェラーリのようにあまり多くの変更をする必要がなかったことは大きなアドバンテージだと思いますか?
連続性は非常に良いことだと思う。特にドライバーとエンジニア、何が必要かという理解力においてはね。シーズンオフにかなり大きな規約変更があったので、影響は少ないかもしれない。空力面はそれほどでもないけど、燃料とタイヤは大きい。フロントとリアの両方のタイヤを理解することになりそうだし、新しいドライバーは他のなによりもそれを学ばなければならない。セブと僕は同じ人と学ぶことができる。このような限られた時間の中では、ドライバーとエンジニアが特徴を掴んで、システムを学ぶことは難しいと思う。ドライバーが開幕戦に備えるにはわずかな日数しかないし、彼らがプレッシャーに置かれたときには面白くなると思う。レース週末には重要な時間に大きな決定をしなければならないし、そのような時間にお互いについて学んでいたくはないよね。ここ数年のチームの連続性は特にシーズンの序盤で助けになると思う。僕たちにとって強みになるだろう。

関連:
レッドブル RB6を発表 - 2010年2月10日
レッドブル RB6 (主要諸元)

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / マーク・ウェバー / レッドブル・レーシング