F1 レッドブル・レーシング マーク・ウェバー
元レッドブルのF1ドライバーであるマーク・ウェバーは、最近のレッドブルのジュニアプログラムはいい意味で“緩くなった”と感じていると語る。

マーク・ウェバーは、ジュニアキャリアでレッドブルの支援を受けていなかったが、2007年にウィリアムズからレッドブル・レーシングに移籍し、7年間在籍していた。

マーク・ウェバーは、レッドブルが過去にジュニアプログラムから外したブレンドン・ハートレーにトロ・ロッソのF1シートを与える前に、ポルシェのLMP1チームでハートレーとチームメイトだった自分にアドバイスを求めて連絡をしてきたと明かした。

ブレンドン・ハートレーが2度目のチャンスを得られたことは、レッドブルとモータースポーツアドバイザーのヘルムート・マルコが柔らかくなったことを示しているとマーク・ウェバーは感じている。

「レッドブルはちょっと緩くなったと思う」とマーク・ウェバーは Autosport にコメント。

「これまでのような張り詰めたような感じはないかもしれない。そうでなければ、今回のような機会はなかったかもしれない」

「ヘルムートには敬意を表さなければならない。彼はそれを調べて、彼に2度目のチャンスを与えた」

「異なる環境だ。はるかに穏やかになっている。それは利点でしかないけどね」

ブレンドン・ハートレーは、2010年途中にレッドブルのジュニアプログラムを外されたときは“粉々になった”と認めているが、マーク・ウェバーは28歳になったハートレーが今回の機会のためにはるかに準備が整っていると語る。

「彼は若かったときには準備ができていなかったと公然と言っているよね」とマーク・ウェバーはコメント。

「成熟する者もいれば、早くにいなくなる者もいる。二度目の機会を得たいと思っているF1ドライバーはたくさんいる。それができる人は本当に少ない。でも、彼はそれを実現した」

その一方で、レッドブルはブレンドン・ハートレーとピエール・ガスリーのためのシートを空けるためにダニール・クビアトを解雇している。

ダニール・クビアトは、レッドブル・ジュニアとして2012年にフォーミュラ・ルノー・アルプス、2013年にGP3でタイトルを獲得して2014年にトロ・ロッソからF1デビュー。翌年にはセバスチャン・ベッテルがフェラーリに移籍したことでレッドブル・レーシングに昇格したが、2016年にマックス・フェルスタッペンと入れ替わるかたちでトロ・ロッソに降格。2017年シーズン終了を待たずしてF1シートを喪失した。

マーク・ウェバーは、1994年に英国F3で圧倒的な強さでチャンピオンを獲得したが、スチュワートでの1年半で成績を残せずにF1を追われたヤン・マグヌッセンを例に挙げ、ジュニアカテゴリーでの状態が必ずしもF1に移行されるという証拠はないと述べた。

「ジュニアカテゴリーには信じられないくらい多くのドライバーがいたけど、F1での実力を発揮できたものはあまりいない。F1はミシュラン星付きレストランのようなものだと思う。シェフとして、様々な料理のエキスパートでなければならない」

「ジュニアカテゴリーはそうではない。1つか2つの料理のエキスパートであればいい。でも、F1はドライバーにとって、人と仕事をする能力とオペレーションの限界を測る本当に厳しいテストのようなものだ」

「ジュニアカテゴリーではそれほど多くのことをするわけではない。速ければ結果を出せる。だが、その後は心の管理と落ち着きが必要となる」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / マーク・ウェバー / レッドブル・レーシング