ヴィルヌーヴがルクレールに苦言「ハミルトンはフェラーリF1を自分のものにした」

バルセロナ・カタルーニャGPでフェラーリ移籍後初勝利を挙げたハミルトンは、直近3戦でルクレールを上回る結果を残している。
一方のルクレールはモナコGPとバルセロナ・カタルーニャGPで連続リタイアを喫し、ドライバーズランキングでもチームメイトに30ポイント差をつけられている。
ヴィルヌーヴ「ルクレールはチームを自分のものにできなかった」
ジャック・ヴィルヌーヴは『The F1 Show Podcast』で、ハミルトンとルクレールの最大の違いはチーム作りにあると指摘した。
「ルクレールにはチームを自分中心に築く時間があったが、それをしなかった」
「彼はザウバーで平均的なシーズンを送った後、突然ワールドチャンピオン級の大型契約を手にした。もしかすると、あまりにも早すぎたのかもしれない」
ヴィルヌーヴは、ルクレールがフェラーリで長年エース待遇を受けてきた一方で、自らチームを構築する必要に迫られなかったと分析する。
「彼は何かを築く必要がなかった。すでに用意されていたからだ。速さを見せれば十分だった。あの頃のフェラーリはタイトルを争えるマシンではなかったし、何勝かしてチームメイトだったセバスチャン・ベッテルを上回れば皆が満足していた」
「そこへ昨年ルイスが来た。最初はマシンやチームへの適応に苦しんでいたが、少しずつ自分の環境を作り上げていった。その間、ルクレールはルイスより良く見えていた」
「だがルイスが目を覚ました瞬間、マシンとチームを自分のものにした瞬間、状況は変わった。ルクレールはその戦いへの準備ができていなかった」

フェラーリはハミルトンに集中すべきと主張
ハミルトンはバルセロナ・カタルーニャGPで約2年ぶりの勝利を挙げるとともに、フェラーリにも約2年ぶりの優勝をもたらした。
さらにランキング首位のキミ・アントネッリが同レースでリタイアしたことで、ハミルトンは首位との差を41ポイントまで縮めている。
ヴィルヌーヴは、フェラーリが2026年のタイトル獲得を本気で狙うのであれば、チームのリソースをハミルトンに集中させるべきだと主張した。
「ルイスは勝ち方を知っているし、何が必要かも理解している。もしタイトルの匂いを感じたなら、一切の妥協はしないだろう」
「今のメルセデスは、一方のドライバーを優先する立場にも状況にもない」
「だがフェラーリは違う。タイトル獲得のわずかな可能性に賭けるなら、ルイスに集中しなければならない」
「判断は簡単だ。ルクレールは選手権でかなり後方にいるのだから」
ハミルトン中心への転換点となるのか
2025年にフェラーリへ加入したハミルトンは、開幕当初こそ苦戦が続いたものの、ここ数戦で急速に競争力を高めている。
一方で、長年フェラーリの将来を託されてきたルクレールは、チーム内で絶対的な立場を築き切れなかったとの厳しい評価を受ける形となった。
ヴィルヌーヴの発言は極端な見方とも言えるが、少なくとも現在の勢いだけを見れば、フェラーリがタイトル争いに望みをつなぐ鍵をハミルトンに託すべきだという主張には一定の説得力がある。今後の数戦は、フェラーリ内部の力関係を占う重要な局面となりそうだ。
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