「ベッテルのアストンでのモチベーションが心配」とレッドブルF1首脳
レッドブルF1のヘルムート・マルコは、F1オーストラリアGPでアストンマーティンF1チームでアクションに復帰するセバスチャン・ベッテルの“モチベーション”を懸念している。

セバスチャン・ベッテルは、2022年F1開幕戦バーレーンGPに向けた新型コロナウイルスの検査で陽性反応が検出され、開幕2レースを欠場することになった。代役としてリザーブドライバーにニコ・ヒュルケンベルグがバーレーンとサウジアラビアにレースに出場し、素晴らしいパフォーマンスを見せた。

だが、アストンマーティンF1の2022年マシンであるAMR22は競争力に欠けており、ニコ・ヒュルケンベルグとチームオーナーの息子であるランス・ストロールはポイントを獲得できておらず、ウィリアムズとともにアストンマーティンF1チームはまだ新シーズンでポイントを獲得できていない。

2021年もアストンマーティンF1チームは低迷していた。レーシング・ポイントからアストンマーティンへとブランドを変更した初年度、セバスチャン・ベッテルはドライバーズランキングで12位に沈み、コンストクターズランキングでチームは4位から7位に順位を下げていた。

2010年から2013年にセバスチャン・ベッテルとレッドブルでダブルタイトルを4連覇しているヘルムート・マルコは、フェラーリでの6年間で成功しなかった後、アストンマーティンに直接飛び込むのではなく、2021年に「1年間の休養を取る」ようにアドバイスしていた。

もちろん、セバスチャン・ベッテルは、ヘルムート・マルコの助言には注意を払わなかった。アストンマーティンF1のAMR22は、ポーパシングに問題に苦労しており、ラップごとに最大0.3~0.4秒が犠牲になっているとし、解決を試みている。

ヘルムート・マルコは“やる気のあるベッテル”ならばまだF1で表彰台を争うことができるかもしれないとformel1.deとのインタビューで語った。

「2位でフィニッシュしたバクーでそれを目にしたと思うし、モンテカルロでも非常に速かった」とヘルムート・マルコはコメント。

「しかし、現在アストンマーティンがいる場所では、モチベーションがあまり高くないと思う」

「アストンマーティンは、より競争力のある車を作る必要があ4う。ポイント圏外を走っている場合、モチベーションは最大ではない」

フェラーリが契約を更新しないと発表した後、セバスチャン・ベッテルの将来は2020年の夏に数ヶ月間にわたって宙に浮いていた。その間、ベッテルが2021年にアレクサンダー・アルボンの代わってレッドブルに復帰する可能性があるとの憶測があった。

だが、レッドブル・レーシングは、最終的にマックス・フェルスタッペンとパートナーとしてセルジオ・ペレスを抜擢し、それは実現しなかった。

セルジオ・ペレスのポジションは当面はかなり安全に見える。そして、ペレスが不要になった場合には、ピエール・ガスリーが再昇進する可能性が最も高い。

そのシナリオで、セバスチャン・ベッテルがアルファタウリへのオプションになる可能性があるのだろうか?

「彼がその要求に応えるとは思わない」とヘルムート・マルコは語った。

レッドブル・レーシング時代のセバスチャン・ベッテルとヘルムート・マルコ

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カテゴリー: F1 / セバスチャン・ベッテル / レッドブル・レーシング / アストンマーティンF1チーム