F1 セバスチャン・ベッテル スクーデリア・フェラーリ
フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、F1のバーチャルセーフティカーには“抜け穴”があり、それが悪用されている可能性があると指摘する。

開幕戦ではバーチャルセーフティカー中のピットストップに助けられて勝利を手にしたセバスチャン・ベッテルだが、先週末のF1スペンGPでは逆に4位から2位に順位を落とした。レース後、ベッテルはフェラーリの戦略ミスを否定している。

バーチャルセーフティカー中は、通常よりもピットストップでのタイムロスを退縮できるが、セバスチャン・ベッテルはセルジオ・ペレスがピットレーンに入ってくるのを待たなければならず、約5秒をロスしている。

それもセバスチャン・ベッテルが表彰台を失った主な理由のひとつだが、セバスチャン・ベッテルは、バーチャルセーフティカーのルールでは、ドライバーが本来よりも早く走れる“抜け穴”があると主張する。

「全員にとって同じことだけど、FIAはデルタタイウに従うシステムを僕たちに提供しているし、40%くらいだと思うけど、全員がスローダウンしなければならない。でも、全員が距離を縮めることでデルタタイムよりも速く走れる方法があることに気づいている」とセバスチャン・ベッテルはコメント。

「そのような抜け穴のないシステムがあるべきだと思う。コース上でドライバーに馬鹿げたラインをとらせているし、ぜにんがそうしている。それは秘密ではないと思う」

「僕たちのスポーツは、追加のパフォーマンスを見つけられる質の低いソフトウエアを提供するのではなく、もっと良いかたちであるべきだ」

しかし、FIAのレースディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングは、セバスチャン・ベッテルの苦情に同意していない。

「正直、彼が何について話しているのか私にはわからない」とチャーリー・ホワイティングはコメント。

「バーチャルセーフティカーは、ECUでクイックラップよりも30%遅いマップとなっている。ドライバーはそのラップに従わなければならない」

「それはトラックに沿って50mごとに計測されている。それは基準ラップに関連した場所を測定されており、プラスもしくはマイナスを与える」

「50m毎にそれらが上回っているか、下回っているかをリマインドする。各マーシャルセクターとセフティカーライン1で一度ポジティブになる限りは、ネガティブ(基準タイムよりも速く)で走ることは許される。誰かが遅く走ったとしても、その時点までにゼロになる限りは問題ない」

「50m毎に計測されていれば、コース上で異なるラインをとることで得られるアドバンテージは完全に最小限に抑えられるだろう」

しかし、チャーリー・ホワイティングは、フェラーリとセバスチャン・ベッテルが、悪用されていることを示せる証拠がある場合は調査することに前向きだとしている。

「彼が何を言っているかはだいたいは理解できるが、レーシングラインは最適だ。彼らが何らかの証拠を持っているのであれば、もちろん、そのように巧みに扱われているかどうかを調査しなければならない」

「だが、我々がラップやその半分で確認できていることでは、バーチャルセーフティカーの終点でゼロになっている限りはアドバンテージを稼げるとは思わない」

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カテゴリー: F1 / セバスチャン・ベッテル / スクーデリア・フェラーリ