セバスチャン・ベッテル シンガポールグランプリ
セバスチャン・ベッテルは、F1シンガポールGP 決勝のオープニングラップでのマックス・フェルスタッペン、キミ・ライコネン、そして、フェルナンド・アロンソが絡んだ事故について“何が起こったのかわからない”と語った。

ポールポジションからスタートしたセバスチャン・ベッテルは、左側にいた2番手スタートのマックス・フェルスタッペンを牽制。二人のイン側からオーバイテイクを狙ったキミ・ライコネンとフェルスタッペンを挟むかたちで接触した。

コントロールを失ったキミ・ライコネンのマシンは、マックス・フェルスタッペンを押し出し、スピンしたフェルスタッペンのマシンは、アウト側から順位を上げていたフェルナンド・アロンソに衝突。その時点でライコネンとフェルスタッペンはリタイア。

なんとか1コーナーは抜けたセバスチャン・ベッテルもマシンに損傷を負ったことでターン3でスピンしてウォールにヒットしてリタイア。

フェルナンド・アロンソは、セーフティカー後もレースを続行しようとしたものの、マシン左側に大きな損傷を負っており、マクラーレンはアロンソをリタイアさせた。

アウトサイドから1コーナーでイン側のフェルスタッペンとライコネンをカバーしようとしていたように見えたセバスチャン・ベッテルだが、何が起こったのかはっきりとはわからないと述べた。

事故について説明を求められたセバスチャン・ベッテルは「わからない。あまり見えなかった」とテレビクルーにコメント。

「スタートは平均的だったし、マックスを抑えようとして左に動いた。そして、マシンサイドに衝撃を感じて、キミのクルマが見えた」

「それがこのビジネスのあり方だし、僕たちは前に進むつもりだ。大きく変わることはない」

ターン3での自分のクラッシュについてセバスチャン・ベッテルは「すでにクルマにダメージを負っていたと思う」とコメント。

「冷却が壊れて、大きく曲がっていたし、水圧の全てを失っていた」

「理想的なことではない。僕たちはレースができなかった。自分たちのペースを示せなかったのは残念だ。長いレースだけど、僕たちはトラックの間違った側にいた。それが役に立たなかった」

「今からできることは何もない。でも、もっと機会はあると確信している」

マックス・フェルスタッペンはレース後、事故の責任はセバスチャン・ベッテルにあると指摘した。

「ワールドチャンピオンを争っているのであれば、あのようなリスクを冒すべきではないし、あんなに誰かに幅寄せするべきではない」

「ベッテルが寄せてきているのがわかったので、後退しようとしたけど、リアタイヤよりもフロントタイヤの方が広くので、下がることができなかった。レースアクシデントではない。真ん中にいた僕にはどうすることもできなかったし、結局3台がリタイアした。僕だけではなく、3人全員が痛みを負うことになった」

レース後、スチュワードは、セバスチャン・ベッテル、キミ・ライコネン、マックス・フェルスタッペンを招集して事故を検証。誰かひとりに責任があるわけではないとし、レーシングインデントと判断して、誰にもペナルティを科さないことを決定した。

「カーナンバー7(ライコネン)は非常に良いスタートを切り、カーナンバー33(フェルスタッペン)の左からオーバーテイクを試みた。一方、スタートが比較的遅かったカーナンバー5(ベッテル)はコース左側へと向かった。カーナンバー33とカーナンバー7は接触、連鎖反応でカーナンバー5と接触し、その後、カーナンバー14(アロンソ)との接触が起きた」

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カテゴリー: F1 / セバスチャン・ベッテル / F1シンガポールGP