マックス・フェルスタッペン F1サンパウロGP予選「変更に車が反応しなかった」

今季のフェルスタッペンは一時100ポイント以上も離されていたが、直近の数戦で復調を見せ、サンパウロ入り時点では首位ランド・ノリスとの差を36ポイントにまで縮めていた。
しかしスプリントでは6番手スタートから4位フィニッシュと振るわず、ジョージ・ラッセル(メルセデス)を抜けないまま終える形となった。
マシンには激しいバウンシングが発生しており、予選までの数時間でチームは大幅なセットアップ変更を行うことになった。
Q1で滑りやすさが増し、グリップを失う
フェルスタッペンはQ1後、「クルマの乗り心地は改善された」と語った一方で、その変更によりマシンが大きくスライドし、グリップをまったく感じられなかったという。問題を解決する前に時間切れとなり、結果は16番手での敗退となった。
「望んでいた結果ではない。週末を通してすでに厳しかったけど、ここまでとは予想していなかった。かなり多くの変更をしたのに、マシンが全く反応しなかったんだ。グリップがなくて、抑えて走るしかなかった。全然うまくいかなかった」とフェルスタッペンは語った。
昨年の奇跡再現には「雨頼み」
昨年の同GPでは、フェルスタッペンが17番手スタートから豪雨の中で優勝を飾ったが、今年は同様の奇跡を再現するには再び劇的な天候の助けが必要になりそうだ。パワーユニット交換の可能性について問われると、「特にその予定はないけど、今夜チームと確認する」と述べた。
レッドブル勢にとっては珍しい“ダブルQ1敗退”の週末となり、角田裕毅も19番手に沈んだ。なお、キック・ザウバーのガブリエル・ボルトレトはスプリントでのクラッシュにより、予選には出走できなかった。

レッドブルの苦戦が続く週末
フェルスタッペンのコメントからも明らかなように、マシンのメカニカルバランスと路面適応性に課題が残っている。特にバウンシング対策で行った変更が裏目に出た形で、レースに向けた修正の方向性を見極めることが鍵となる。角田裕毅も同様にグリップ不足を訴えており、チーム全体のパフォーマンス低下は深刻だ。
日曜決勝では、昨年同様に変化するインテルラゴスの天候が唯一の味方となる可能性がある。だが、フェルスタッペンが再び追い上げ劇を演じるには、レッドブルのセットアップ改善が不可欠だ。
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