マックス・フェルスタッペン 2025年F1タイトル獲得の可能性は「五分五分」

現在、ドライバーズ選手権でフェルスタッペンは首位オスカー・ピアストリ(マクラーレン)から63ポイント差の3位につけており、残り6戦での逆転を狙う。今週末のアメリカGP(オースティン)を前に、フェルスタッペンは自身のチャンスについて問われるとこう答えた。
「50/50だね。勝つか、そうじゃないかのどちらかだ。特に深くは考えていない」
「レースごとに取り組んでいくだけ。ここでベストを尽くして、次へ進む。それで結果がどうなるか見てみよう」
夏休み以降、レッドブルのパフォーマンスが向上したことで、フェルスタッペンはタイトル争いに再浮上した。ここまで9回の表彰台と4勝を挙げ、モンツァとバクーでは連勝。直近4戦ではランド・ノリスをすべて上回っており、ノリスがオランダGPでオイル漏れによってリタイアした際も順位を伸ばした。
シンガポールGPでマクラーレンがコンストラクターズタイトルを決めたものの、チームは依然としてドライバーズ選手権でフェルスタッペンを脅威と見ている。一方、本人はタイトルの可能性についてあまり考えないと強調する。
「正直、あまり考えていない。週末はクルマの中でベストを尽くすだけだ。僕が前にいようが後ろにいようが関係ない。ただ、前にいる方がもちろんいい。選手権をリードしているということだからね」
「でも僕にとっては、どの週末も勝つチャンスがある場所なんだ。勝てるなら勝つし、勝てなければそれまで。人生が終わるわけじゃない。プレッシャーを感じることもない。すでにタイトルを取った経験があるからね」
「チームとしてもまだクルマを理解しようとしているところだ。何をもっと学べるかを探っている。それは来年にもつながる部分だから。来年まったくゼロから始めるわけじゃないしね。それだけだよ」
フェルスタッペンの冷静な視点
フェルスタッペンのコメントからは、過去4度の王者としての余裕と現実的な視点がうかがえる。タイトル争いのプレッシャーを意識せず、むしろチーム全体の成長を重視する姿勢だ。すでにマクラーレンがコンストラクターズを制した中でも、フェルスタッペンの安定感とレースクラフトは際立っており、残り6戦で逆転の可能性を残している。
彼の言葉通り「50/50」という冷静な自己評価は、単なる謙遜ではなく、チャンピオンとしての経験に裏打ちされた現実的な計算だと言える。
Source: ESPN
カテゴリー: F1 / マックス・フェルスタッペン / レッドブル・レーシング / F1アメリカGP
