マックス・フェルスタッペン F1レース出場停止まであと1ポイントに

レース終盤のセーフティカー明けのリスタートで、ハードタイヤを履いていたフェルスタッペンはシャルル・ルクレールに包囲され、ターン1ではラッセルに外側へ押し出された。
その後、エンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼからラッセルにポジションを返すよう指示されたフェルスタッペンは、ターン4でラッセルを前に行かせたものの、次のターン5で意図的にメルセデスに突っ込んだ。
この行為によりフェルスタッペンには10秒のタイムペナルティが科され、5位から10位へと順位を落とした。さらに接触を引き起こした責任を問われ、ライセンスに3ポイントのペナルティポイントが加算された。
これにより、フェルスタッペンの累積ペナルティポイントは合計11となり、自動的なレース出場停止処分が課される12ポイントまで、残りわずか1ポイントに迫っている。
スチュワードは次のように声明を発表した。
「無線でのやり取りから、1号車(フェルスタッペン)に対して63号車(ラッセル)にポジションを返すようチームが明確に指示していたことが分かっている。これは、1号車がコース外に出て持続的なアドバンテージを得ていたことに対する以前の違反だった」
「当初、我々はこのインシデントに対してこれ以上の対応を取らないと決定していた。だが、1号車のドライバーはチームの指示に明らかに不満を持っていた。ターン5に向かう際、1号車は著しく減速し、63号車に前に出させるかのように見えた」
「しかし、63号車がターン5の進入で1号車を抜いた直後、1号車は突然加速し、63号車と接触した。この接触は明らかに1号車の行動が原因である」
「したがって、我々は1号車に対し10秒のタイムペナルティを科し、ドライバーにペナルティポイントを3点加算することとした」
FIAのルールでは、過去12か月間で12ポイントに達すると1レースの出場停止処分が自動的に適用される。フェルスタッペンは今月末のF1オーストリアGP終了時に2ポイントを失効する予定だが、シャルル・ルクレールとのストレートでの接触についても追加で裁定が下される可能性がある。もしあと1ポイントが加算されれば、カナダGPを出場停止となる。
カテゴリー: F1 / マックス・フェルスタッペン / レッドブル・レーシング / F1スペインGP