マックス・フェルスタッペンがF1を去る?2026年サバティカル説が浮上

第1子となる娘リリーの誕生後、マイアミGPに出走したフェルスタッペンは、直後にドイツのニュルブルクリンクへ向かった。舞台となったのは、伝説的かつ過酷な「ノルドシュライフェ(北コース)」だ。
フェルスタッペンは、レーシングライセンスをまだ取得していないにもかかわらず、Emil Frey Racingが準備したFerrari 296 GT3に乗り、Verstappen.com Racingのロゴを掲げた車でニュルブルクリンク耐久シリーズ(NLS)の公式テストに参加した。
この走行は非公開で進められ、彼の名前は「フランツ・ヘルマン」という偽名で登録されていたが、すぐに彼がステアリングを握っていることが明るみに出た。
専門メディアによれば、フェルスタッペンは将来的にニュルブルクリンク24時間レースなどに出場するため、必須となる「DMSBノルドシュライフェ・パーミット」の取得を目指しているという。元アルファタウリF1チーム代表であり、現在もレッドブルのF1活動に関わるコンサルタントを務めるフランツ・トストは、同車での最近のテストでフェルスタッペンが「他のドライバーよりもいきなり2秒速かった」と語っている。

フランツ・トストは、「フェルスタッペンが2026年にメルセデスやアストンマーティンへ移籍するのでは」という憶測に対し、むしろF1を一時離れる可能性があると新たな見解を示した。
「私は、マックスが1年間F1から離れ、2026年の新シャシーと新エンジンレギュレーションが技術的にどう実装されるかを冷静に見極める可能性があると思っている。そして2027年に復帰するかもしれない」と、トストはドイツの『Sport1』に語った。
さらにトストはこう続けた。
「一つ確かなのは、どのチームもマックスを欲しがっているということだ。第一に、彼はどのチームでもパフォーマンスを大きく引き上げる存在だから。第二に、ライバルチームに彼を渡さないためでもある」
しかし、フェルスタッペン本人は、このような憶測や「パフォーマンス条項」によるレッドブル離脱の噂を否定している。
「僕には2028年まで契約があるし、それ以降はどんなプロジェクトが出てくるか、その内容がどれだけ面白いかによって考える」とオランダ人チャンピオンは語った。
ただし、自身の将来については非常にリラックスした姿勢を見せている。
「初めてタイトルを獲ったときから、『これからは全部ボーナスだ』と思っているし、今でもその考えは変わらない。楽しめる限りは続けるつもりだ」
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