マックス・フェルスタッペン F1マイアミGP SQ2の違反でレッドブルに戒告処分
レッドブル・レーシングは、マックス・フェルスタッペンが予選中にセーフティカーライン間で定められた最大所要時間を守らなかったことにより、スチュワードから公式に戒告を受けた。

このタイム制限は、予選中にドライバーが不要に低速走行することを防ぐ目的で設けられており、違反が疑われた場合でも、他車の走行を妨げないための措置であったと証明できれば、ペナルティが科されないケースも多い。今回のセッションでも5人のドライバーが調査を受けたが、いずれも罰則は科されなかった。

しかしフェルスタッペンの場合、SQ2中の1周において、セーフティカーライン1と2の間での最大所要時間を約6秒上回っていたことが確認された。スチュワードは、これはチームによる車両内のタイミングシステム設定ミスによるものであったと判断している。

「1号車(フェルスタッペン)は、SQ2中の1周において、セーフティカーライン間の最大所要時間を約6秒超過していたが、その他の周では規定を遵守していた」とスチュワードは説明。

「テレメトリーデータによれば、当該ラップ中、周囲に他車がいない中でドライバーは一定の速度で走行しており、表示されていたデルタタイムに従って約6秒のずれを持って走っていたと確認された。」

聴聞においてチームは、車載システムのプログラムミスにより、表示されていたデルタタイムに6秒の誤差が生じていたと説明。フェルスタッペンはその誤表示に従って走行していたことが明らかになった。

チームは問題を認識した後、すぐにフェルスタッペンに対し、車載ディスプレイよりも最低6秒速いペースで走るよう指示し、以降のラップではこの指示に従って走行していたこともテレメトリーにより確認されている。

マックス・フェルスタッペン レッドブル F1

このような経緯を踏まえ、スチュワードはドライバーに対するペナルティは不要と判断し、チームに対してのみ戒告を科す決定を下した。

「今回の違反により規則は破られたものの、ドライバーは車内情報に基づき不要な低速走行をしていたわけではなく、他車への妨害や危険な状況も発生しなかった。そのため、ドライバーに対する処分は不要と判断する」とスチュワードは結論づけた。

「ただし、車両に正しいタイミング情報を表示させる責任はチームにある。今後、同様の違反が異なる状況下で発生した場合、より重い処分が科される可能性があることを明記しておく。」

この裁定により、フェルスタッペンのスプリントレースにおける4番グリッドの順位に変更はない。

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カテゴリー: F1 / マックス・フェルスタッペン / レッドブル・レーシング / F1マイアミGP