マックス・フェルスタッペン 「最後まで持てる力を出し切った」 F1アブダビGP 決勝
レッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンは、2021年F1アブダビGPで最終ラップでの大逆転劇で優勝を果たし、初のF1ワールドチャンピオンを獲得した。

ポールポジションからスタートしたフェルスタッペンは、7コーナーでハミルトン(メルセデス)とのバトルでオーバーテイクをしたが、コーナーカットをしたハミルトンが先行を維持してコース上に復帰。

審議の末、ハミルトンにポジション維持を許すこととなり、1周目に2番手にポジションを落とした。その結果、レッドブル・レーシングは13周目にピットインし、ハードタイヤへ変更しアグレッシブな戦略を取ることにした。

最初の混乱は35周目に起こった。アントニオ・ジョヴィナッツィ(アルファロメオ)がコース上でマシンを止めてしまうと、バーチャルセーフティカーが導入された。フェルスタッペンは少ないタイムロスでピットストップ。再びハードタイヤへ変更した。

レース再開後、ハミルトンとの20秒のギャップを少しずつ縮めていきましたが、追い付くには至りませんでした。そんな中、残り6周でニコラス・ラティフィ(ウィリアムス)がクラッシュすると事態は一転しました。クラッシュによりセーフティカーが導入されると、ポジションキープのためにハミルトンはピットストップを行うことができずステイアウトを選択。フェルスタッペンはソフトタイヤへ変更してレースをリスタートした。

審議の後、レースは残り1周で再スタートを切り、チャンピオン獲得をかけたフェルスタッペンに残されたのはたった1周16コーナーだった。フェルスタッペンは5コーナーでハミルトンを見事オーバーテイクし、9コーナーで抜き返しを図るハミルトンに対してすばらしいディフェンスを見せ、見事に抑えたフェルスタッペン。予想もしなかったレースのファイナルラップの戦いにより、フェルスタッペンが今シーズンのチャンピオンを獲得した。

初めて世界チャンピオンに輝いたマックス・フェルスタッペンには世界中から注目が集まっている。1981年にアイルトン・セナが初めて獲得してから、ホンダとして6度目のチャンピオン獲得により、F1最後の年を最高の結果で締めくくることができた。

「ワールドチャンピオンになることができて、すばらしい気分だ。これ以上のすばらしいレース、シーズンを望むことはできなかったと思う」とマックス・フェルスタッペンはコメント。

「今日はジェットコースターに乗っているようだったし、最終周まで勝機があまり見えないレースだったけど、最後にすべてがうまくいったので、あとはチャレンジするだけだた。常に自分に『最後まで持てる力を出し切るのみだ』と言い聞かせ、実際にそれができたと思う」

「もちろん、セーフティカー明けとなったラストラップでは僕たちは新しいタイヤを履いていたけど、それでもチャレンジをしなければいけない状況だった。そして、幸いにもそれがうまくいった」

「チェコ(セルジオ・ペレス)の今日のパフォーマンスには本当に感謝をしている。そのおかげで僕はチャンピオンシップを獲得できたし、彼はチームのために全力を尽くしてくれた。今日はチームワークのすばらしさを見せられたと思う。そして、彼は本当にすばらしいチームメートだ」

「メルセデスは今回、コンストラクターズチャンピオンシップを勝ち取り、僕たちはドライバーズチャンピオンシップを勝ち取った。そのことからも、今年、両チームがどれだけ激しく競っていたかがわかると思う」

「ルイス・ハミルトン(メルセデス)はすばらしいドライバーだし、それに対して疑いの余地はない。もちろん、彼とはシーズンを通していろいろなことがあったけど、すべてが終わって振り返れば、僕たち2人はすばらしいレースを戦ってきた。2つのチームが力を出し尽くして戦ってきたシーズンになった」

マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ) 2021年 F1ワールドチャンピオン

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カテゴリー: F1 / マックス・フェルスタッペン / レッドブル・レーシング / ホンダF1 / F1アブダビGP