ケン・アンダーソン USF1
USF1のチーム代表であるケン・アンダーソンが、現在のUSF1の進捗状況を語った。

ケン、最近シャーロットでは多くの活動が行われていると聞いています。USF1では何が行なわれているのですか?
昨年チームを立ち上げて以来、かなり大変だったし、コンコルド協定に調印してからはさらに激しくなっている。我々の世界本部は完成して完全に機能しているし、2010年マシンも製造段階にある。

やっとマシンが造られているのですね? 何かを始めるには少し遅くないですか?
おもしろい質問だ。その質問はすでに何度もされているよ。社内の設計とエンジニアリングのスタッフ、そして技術パートナーの協力のおかげで、この10〜12ヶ月は、マシンはバーチャル環境で何千回も試されている。

このバーチャル設計では、構造、設計、エンジニアリング的観点から正しいことをテストして確認することができるので、パーツを作ってテストしたり、壊して最初からやり直す必要がない。その代わり、多くの憶測を排除し、レースですぐに使えるマシンに近づけている。それが現在行っていることだ。スケジュールで言えば、11月初旬に“ローラー”を準備し、2010年のテストに間に合うようマシンを完成させる。

誰がマシンをつくっているのですか? アメリカ人ですか? ヨーロッパ人ですか? シャーロットでマシンをつくっているのですか?
まず最後の質問から答えよう。我々はシャーロットの工場でマシンをつくっている。アメリカは“人種のるつぼ”として知られており、我々のチームはまさにそれを反映している。アメリカ人、ヨーロッパ人、ニュージーランド人、ウェールズ人などがレースマシンを担当している。彼らの多くは、現在のハイレベルなF1環境での経験を持っている。新規雇用者の多くは6月と7月に契約しており、彼らは今月末にチームに正式に加わる。我々は、“最新”のチームメンバーの数人を放出してくれた既存F1チームにとても感謝している。2010年F1シーズンに向けて準備を続けている我々にとって、これは大きく役だっている。

これらの写真について話しましょう。これは何ですか?
ひとことで言えば、我々は“完全装備”だ。我々の機械工場には、3軸および5軸のCNC工作機械、オートクレーブと24フィートのCNC切断テーブルを備えたコンポジット工場、完全な組立工場、アセンブリとサブアセンブリ、エレクトロニクス、研究・開発、設計・エンジニアリング、CFDおよび空力学、マーケティングとコミュニケーション、完全な社内HD製作設備などがある。チームの強化と世界クラスの製造設備はまだ未完成だが、予定より進んでおり来年レースをすることに興奮している。

アメリカでF1マシンを製造するコスト効率についてお話いただけますか? どうやって安くあげることができるのでしょう?
主なコスト削減は、アメリカでマシンのエンジニアリングと製造をすることで達成される。工場から半径30マイルに位置する我々の技術パートナーが風洞、傾斜装置、運動およびコンプライアンス装置、さらなるCFD支援、重心装置など社内にない部門を有しているので、この節約に貢献している。最もよく目にするトランスポーター、バス、F1の“ライフスタイル”的なものなどは全体的な予算の中ではごくわずかな部分であり、欧州本部に用意されるだろう。これについては近いうちに発表するよ!

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カテゴリー: F1 / USF1