ヤルノ・トゥルーリ、F1トルコGPを振り返る
ヤルノ・トゥルーリが、F1トルコGPを振り返った。スペインGP、モナコGPとノーポイントに終わっていたトヨタだが、トルコGPではトゥルーリが4位、グロックが8位とダブル入賞。復調の兆しをみせた。
トルコGPの週末は如何でしたか?
今回の僕たちは、本来の調子を取り戻し、トルコGPで再びグリッド上位で戦うことができて良かった。モナコの後、すぐにトップ5に戻れたのは素晴らしいことだよ。これはパフォーマンスを向上させるために本当に一生懸命仕事をしてくれたチームのお陰だ。僕たちはトップのクルマからそれほど大きく離されていなかった。現状ではまだ、縮めていかなければならない僅かなギャップがあるものの、僕たちは正しい方向へ進んでいる。
モナコの後、チームはどのようにしてこれほど大きく流れを変えることができたのでしょう?
これが実現できたのは、モナコ後のチーム全員が膨大な仕事をこなしたからだ。モナコは1回限りの特殊なレースだから、僕たちとしてはトルコで同じ問題が繰り返されることはないと確信していたけど、この問題を成り行きにまかせることはできなかった。僕たちはフロントとリヤのウイングへの変更を含むアップデートを幾つか行った。それがトルコGPで更なるパフォーマンスをもたらしてくれたんだ。スタートを含め、クルマ全体にわたって数多くの部分を改善した。お陰で日曜日のレースでの僕のスタートは素晴らしいものになった。ティモと僕は、どこを改善することができるのかを理解すべく、チームと一緒に仕事をしてきたが、トルコで僕たちが手にした結果は、そうした努力に対する嬉しいご褒美だね。
トルコでは、走り出しからすぐにクルマの競争力の高さを実感できましたか?
通常、自分(のクルマ)に競争力があるのかどうかは、最初のフリー走行ですぐに分かる。トルコでの僕は最初の段階からかなり満足できていた。僕たちは明らかに競争力が高かったし、すぐに自分たちがトップ10に入れると自分にも分かったよ。フリー走行を通じて、僕たちは更なる競争力をクルマから引き出していき、そして予選では、タイヤの状況がややいつもとは違ったとは言え、ポールポジションからそれほど離されなかった。
イスタンブールでのタイヤの状況は如何でしたか?
普通なら、1周のパフォーマンスに関しては、軟らかめのタイヤの方が明らかに優れている。しかしトルコの予選時は、2つのコンパウンドにそれ程大きな差がなかったんだ。僕たちはあらゆる要因を間違いなくカバーしておけるよう、各セッションでハードとソフトそれぞれのタイヤを使ったが、各ラップタイムはかなり似通っていた。レースになるとタイヤ選択の判断はかなり明快だったし、どちらのタイヤもしっかりと機能してくれた。僕は最後の短いスティントでソフトタイヤを使ったが、僕がレース中、自身の最速ラップを記録したのは、硬めのコンパウンドを履いている時だった。それは全体で4番目の速さだったんだ。僕たちが本当の意味でかなり競争力が高かったことがここに表れている。
レースは如何でしたか?
僕にとってはエキサイティングなレースだった。全周回にわたってバトルを続けたからね。素晴らしいスタートを切れた僕は、1コーナーへの進入で2台のクルマをかわし、3番手になった。しかし、僕はブレーキがロックする問題を抱えていたため、(マーク)ウェバーを後ろに封じ込めておくことは不可能だった。その後、良いリズムで走ることができるようになり、(ニコ)ロズベルグと激しく順位を争い続けた。僕の方が前を走っていたが、彼の最初のピットストップが僕より2周遅かったため順位を奪われてしまったんだ。でも僕はあきらめなかった。第2スティントでは自分たちの方が多めに燃料を積んでおり、可能な限り彼の後ろに近づいて走り続けなければならないことは分かっていた。僕は、どの周回も予選のラップのように走ろうとして、ロズベルグに近い位置をキープした。その結果、最後のピットストップを行った際に僕が前に出ることができたんだ。僕が4位でフィニッシュできるよう、素晴らしい仕事をしてくれたピットスクルーのみんなを、大いに讃えたいと思う。
シーズンここまでについてどう思いますか?
ちょっとジェットコースターに乗っているような感じだったけど、今は、自分たちが間違いなく正しい方向に進んでいると信じている。現在コンストラクターズ選手権3位という事実が、僕たちのクルマがどれ程優れているかを示している。ただし、現状のラップタイムに関しては、非常に僅差の順位争いになっている。僕たちは現状の自分たちのレベルを維持するだけではなく、僕たちの先を行くチームにプレッシャーをかけるためにも、可能な限り短時間でクルマを開発していかなければならない。今シーズンは新しい空力レギュレーションが導入されたので、シーズン中に改善できる余地がとても大きくなっているからね。常に自分たちのクルマから更なるパフォーマンスを引き出していくことが、僕たちにとっての挑戦なんだ。
シルバーストンで再び競争力を発揮できる自信はありますか?
僕は楽観的な人間だから、イギリスGPに対しては大いに期待している。シルバーストンは僕たちのクルマにかなり合っているはずだし、トルコの結果から考えると、僕たちは良いレベルにいると思う。もちろん、改善を続けていく必要があるし、トップのクルマとの間には小さなギャップがあるが、チームはその差を縮めるべく開発に取り組んでいる。個人的には、シルバーストンに関して良い思い出は多くないが、今回はそれを変えようと決意を固めている。
カテゴリー: F1 / ヤルノ・トゥルーリ / トヨタ
トルコGPの週末は如何でしたか?
今回の僕たちは、本来の調子を取り戻し、トルコGPで再びグリッド上位で戦うことができて良かった。モナコの後、すぐにトップ5に戻れたのは素晴らしいことだよ。これはパフォーマンスを向上させるために本当に一生懸命仕事をしてくれたチームのお陰だ。僕たちはトップのクルマからそれほど大きく離されていなかった。現状ではまだ、縮めていかなければならない僅かなギャップがあるものの、僕たちは正しい方向へ進んでいる。
モナコの後、チームはどのようにしてこれほど大きく流れを変えることができたのでしょう?
これが実現できたのは、モナコ後のチーム全員が膨大な仕事をこなしたからだ。モナコは1回限りの特殊なレースだから、僕たちとしてはトルコで同じ問題が繰り返されることはないと確信していたけど、この問題を成り行きにまかせることはできなかった。僕たちはフロントとリヤのウイングへの変更を含むアップデートを幾つか行った。それがトルコGPで更なるパフォーマンスをもたらしてくれたんだ。スタートを含め、クルマ全体にわたって数多くの部分を改善した。お陰で日曜日のレースでの僕のスタートは素晴らしいものになった。ティモと僕は、どこを改善することができるのかを理解すべく、チームと一緒に仕事をしてきたが、トルコで僕たちが手にした結果は、そうした努力に対する嬉しいご褒美だね。
トルコでは、走り出しからすぐにクルマの競争力の高さを実感できましたか?
通常、自分(のクルマ)に競争力があるのかどうかは、最初のフリー走行ですぐに分かる。トルコでの僕は最初の段階からかなり満足できていた。僕たちは明らかに競争力が高かったし、すぐに自分たちがトップ10に入れると自分にも分かったよ。フリー走行を通じて、僕たちは更なる競争力をクルマから引き出していき、そして予選では、タイヤの状況がややいつもとは違ったとは言え、ポールポジションからそれほど離されなかった。
イスタンブールでのタイヤの状況は如何でしたか?
普通なら、1周のパフォーマンスに関しては、軟らかめのタイヤの方が明らかに優れている。しかしトルコの予選時は、2つのコンパウンドにそれ程大きな差がなかったんだ。僕たちはあらゆる要因を間違いなくカバーしておけるよう、各セッションでハードとソフトそれぞれのタイヤを使ったが、各ラップタイムはかなり似通っていた。レースになるとタイヤ選択の判断はかなり明快だったし、どちらのタイヤもしっかりと機能してくれた。僕は最後の短いスティントでソフトタイヤを使ったが、僕がレース中、自身の最速ラップを記録したのは、硬めのコンパウンドを履いている時だった。それは全体で4番目の速さだったんだ。僕たちが本当の意味でかなり競争力が高かったことがここに表れている。
レースは如何でしたか?
僕にとってはエキサイティングなレースだった。全周回にわたってバトルを続けたからね。素晴らしいスタートを切れた僕は、1コーナーへの進入で2台のクルマをかわし、3番手になった。しかし、僕はブレーキがロックする問題を抱えていたため、(マーク)ウェバーを後ろに封じ込めておくことは不可能だった。その後、良いリズムで走ることができるようになり、(ニコ)ロズベルグと激しく順位を争い続けた。僕の方が前を走っていたが、彼の最初のピットストップが僕より2周遅かったため順位を奪われてしまったんだ。でも僕はあきらめなかった。第2スティントでは自分たちの方が多めに燃料を積んでおり、可能な限り彼の後ろに近づいて走り続けなければならないことは分かっていた。僕は、どの周回も予選のラップのように走ろうとして、ロズベルグに近い位置をキープした。その結果、最後のピットストップを行った際に僕が前に出ることができたんだ。僕が4位でフィニッシュできるよう、素晴らしい仕事をしてくれたピットスクルーのみんなを、大いに讃えたいと思う。
シーズンここまでについてどう思いますか?
ちょっとジェットコースターに乗っているような感じだったけど、今は、自分たちが間違いなく正しい方向に進んでいると信じている。現在コンストラクターズ選手権3位という事実が、僕たちのクルマがどれ程優れているかを示している。ただし、現状のラップタイムに関しては、非常に僅差の順位争いになっている。僕たちは現状の自分たちのレベルを維持するだけではなく、僕たちの先を行くチームにプレッシャーをかけるためにも、可能な限り短時間でクルマを開発していかなければならない。今シーズンは新しい空力レギュレーションが導入されたので、シーズン中に改善できる余地がとても大きくなっているからね。常に自分たちのクルマから更なるパフォーマンスを引き出していくことが、僕たちにとっての挑戦なんだ。
シルバーストンで再び競争力を発揮できる自信はありますか?
僕は楽観的な人間だから、イギリスGPに対しては大いに期待している。シルバーストンは僕たちのクルマにかなり合っているはずだし、トルコの結果から考えると、僕たちは良いレベルにいると思う。もちろん、改善を続けていく必要があるし、トップのクルマとの間には小さなギャップがあるが、チームはその差を縮めるべく開発に取り組んでいる。個人的には、シルバーストンに関して良い思い出は多くないが、今回はそれを変えようと決意を固めている。
カテゴリー: F1 / ヤルノ・トゥルーリ / トヨタ