トヨタ:オーストラリアGPフリー走行 トゥルーリが7番手
トヨタは14日、メルボルンのアルバートパーク・サーキットで、F1第1戦オーストラリアGPの初日フリー走行を行った。

一日を通してタイヤの磨耗によるTF108のマシンバランスに苦しめられたトヨタ。午前のセッションではティモ・グロックのマシンに問題が発生し、ヤルノ・トゥルーリは、セッション終盤にスピンでセッションを終えたが、それ以外のトラブルはなく、トゥルーリは公式練習2回目で7位、グロックは公式練習2回目で10位につけた。

ヤルノ・トゥルーリ
公式練習1回目:10番手 1分29秒014(トップと2.553秒差) 23周
公式練習2回目:7番手 1分28秒292(トップと1.733秒差) 22周
「今日は、タイヤのめくれ磨耗と闘いながら、車のバランスを取らなくてはならなかったら難しい日だった。それらを改良するために色々試したが、私はまだ今のバランスには満足していない。2度目のセッションの終わり頃に、タイヤが草に触れてしまって、私は砂利の中でセッションを終えることになってしまった。今は、明日がより良い日になることだけを願っている。冬の間に、我々はかなり好ましい進歩を遂げたし、ヨーロッパでのテストは実りのあるものだった。車は、より競争力をつけたと思うし、特にレースでのコンディションはとてもいいから、シーズン最初のグランプリに向けて、手応えを感じている。」

ティモ・グロック
公式練習1回目:8番手 1分28秒913(トップと2.452秒差) 16周
公式練習2回目:10番手 1分28秒582(トップと2.023秒差) 28周
「今日が、私の初めてのオーストラリアでの走行であり、トヨタでの最初のフリー走行だったけれど、GP2やテストとは完全に違うものだった。いつもとは違う状況だったけど、全体的に見て、良かったと思う。自分のスタイルに合わせて、正しく車を操るという点ではまだ難しいが、我々は、引き続き進歩をしているし、今日は、最後のテストよりも良かったと思っている。だから、車に対していい感じを掴み始めることができているよ。最後の走行は、それほど悪くはなかったけど、我々と同様、皆がタイヤの磨耗に関して不平を言うだろう。」

ディーター・ガス レース&テストチーフエンジニア
「全体的に見て、我々にとっては前向きに捉えることの出来る一日だったが、セッションで問題がなかったわけではない。ヤルノが長距離走行をして、我々はタイヤのデータを集めていたら、ヤルノがスピンしてしまった。あれは遺憾なことだった。また、午前のセッションでティモの車輌の軸受け部分に問題があったため、彼の車は少し早めにセッションを終えなくてはならなかった。それでも、車の動きには満足している。他車がどうラインアップするかに関してのコメントはしにくいね。何故ならば、メルボルンではいつものことだが、このサーキットは一日を通して、ラバーの付着と共に変わっていくからね。他のチームも明らかに異なった燃料レベルで走行していたから、今日のタイムシートは分析しにくいだろう。しかし、暑さに関してはあまり気にしていないよ。いずれにせよ、来週のマレーシアでも同じようなコンディションを予想して準備しているからね。」

新居章年 技術コーディネーション担当ディレクター
「30度を超える暑さ同様、快適な開幕戦第1日目とはいかなかった。予想以上にめくれ磨耗が発生しヤルノ、ティモともバランスに苦しんでしまった。明日に向けてはコースコンディションも良くなっていくと思われ、今日の結果からいいセッティングを見つけたい。またバルセロナテスト以来、この開幕戦に向けてチームの士気も一段と上がっており、チーム全員で明日の予選を楽しみにしている。」

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カテゴリー: F1 / トヨタ / F1オーストラリアGP