アウディF1が規則変更に反対 「安定性が最優先」 フェルスタッペンに逆風
2027年に向けて議論が続くF1パワーユニット規則の見直しについて、アウディF1が現行レギュレーションの維持を支持する姿勢を明確にした。CEOのゲルノート・デルナーは、コスト効率と開発計画の観点から「安定性」が最も重要だと強調している。

現在、F1では2026年に導入された新パワーユニット規則の見直しが検討されており、内燃機関と電動出力の比率を実質50対50から60対40へ変更する案が議論されている。

しかし、アウディF1やフェラーリはこうした変更に慎重な姿勢を示しているとされる。

アウディF1 CEO「安定性が重要」
規則変更の可能性について、デルナーはRacingNews365を含む一部メディアの取材に対し、アウディF1の立場を次のように説明した。

「我々の立場は規則の安定性を維持することだ。それが非常に明確な見解だ」

「新規参入メーカーであることも理由のひとつだが、もうひとつはコスト効率だ」

「最も重要なのはコストキャップを念頭に置くことだ」

「我々は他社より低い位置からスタートしており、技術開発の成長曲線はより急なものになっている。そのプロセスを考えると、安定性には満足している」

2026年からワークス参戦を開始したアウディF1は、現行規則を前提に開発と投資を進めてきた。そのため、レギュレーション導入直後の大幅な変更には消極的な姿勢を示している。

フェルスタッペンの要求に逆風
アウディF1の立場は、60対40への変更を支持しているマックス・フェルスタッペンにとって逆風となる可能性がある。

フェルスタッペンはこれまで、現行の50対50配分ではエネルギーマネジメントの負担が大きすぎるとして、少なくとも60対40への変更が必要との考えを示してきた。

しかし、パワーユニット規則の変更には5メーカー中4メーカーの賛成が必要とされている。アウディF1とフェラーリが反対を維持した場合、2027年からの変更案成立は極めて難しくなる。

また、フェラーリのカスタマーチームであるキャデラックF1も60対40案に懸念を抱いているとみられており、議論は今後も続く見通しだ。

2027年に向けて協議継続
それでもデルナーは、最終的には各メーカーが受け入れられる解決策が見つかるとの見方を示している。

「議論のプロセスは進行中であり、適切に管理されている」

「我々も他のエンジンメーカーとともにそのプロセスに参加している」

「だから2027年には良い解決策が用意されると考えている」

2026年の新規則導入からわずか1年で方向転換するのか、それとも現行レギュレーションを維持するのか。各メーカーの利害が交錯する中、F1の将来を左右する重要な協議が続いている。

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / アウディ