トヨタ F1 スペインGP
トヨタは、F1スペインGPの決勝レースで、ティモ・グロックが10位、ヤルノ・トゥルーリは、1周目の多重クラッシュの原因となりリタイアに終わった。

ティモ・グロック (10位)
「タフなレースだった。うまくスタートができなかった。ヤルノも同様だったが、うまくスタートできなかった理由を分析しなければならない。ヤルノの後ろにつき、第1コーナーを迎えたが、彼がスピンするのが見えた。この事故を通り抜けると、(ニコ・)ロズベルグが前にいたが、スリップストリームに入れるほど、彼に充分近づくことができなかった。近づいた際には、タイヤの性能が落ち、追いつくことができなかった。前を誰も走っていないときでも、クルマがシックリこない部分も感じたので、何が原因かチェックし、次のレースは、もっと強くなって戻ってきたい」

ヤルノ・トゥルーリ (リタイア)
「戦略がうまく行き、高ポイントが挙げられると思っていたので、すごくがっかりしている。あいにく、レースはあまり長い時間、続かなかった。エンジンの力をうまく引き出すことができず良いスタートが切れなくて、少し後退してしまった。(フェルナンド・)アロンソと(ニコ・)ロズベルグのすぐ後ろについて第1コーナーに入った。コースを外れたロズベルグが、次のコーナーで、自分のすぐ横につく格好で、サーキットに戻ってきた。あっという間に戻ってきた彼を、自分は避けなければならなかった。ハンドルを切ってサーキットから外れたが、草の上でクルマがコントロールできなかったので、スピンし、誰かが自分にぶつかった。でも、過ぎたことを言っても仕方がなく、いい結果を期待し、次のレースに集中したい」

新居章年 (シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター)
「今年初めてポイントを獲得できずに非常に残念だ。ヤルノはアクシデントで戦列を離れざるを得なかったし、ティモもいいスタートを切れず、後方集団に巻き込まれてしまった。バーレーンに比べて車のスピードも充分とは言えなかった。原因ははっきりしているので、次のモナコグランプリにはしっかり修正し、更に競合力を上げて、表彰台を争うレースを復活させる」

山科忠 (TMG会長 兼 チーム代表)
「ポイントを積み上げることができず、残念なレースだった。今週末に向け、良い性能が出せると期待したが、思ったほど効果をあげられなかった。今回のレースに向けた新しい空力パッケージのために、チーム全員が一生懸命努力してくれたが、期待に沿うような結果にならなかった。ケルンのファクトリーでデータを見直し、どう改良できるか考えたい。また、ヤルノもティモも、スタートで苦労したようなので、これも分析しなければならない。しかし、落胆してられないので、これから次のレースまで、皆で頑張り、モナコではいい結果を見せられる戦いをしたい」

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カテゴリー: F1 / トヨタ