ルイス・ハミルトン 母国F1イギリスGPでFP1最速 フェラーリが好発進

スプリント週末のため、各チームに与えられた練習時間はわずか60分。その中でハミルトンはハードタイヤの段階から速さを見せ、終盤のソフトタイヤで1分29秒260をマーク。選手権首位のアンドレア・キミ・アントネッリを0.213秒差で抑えた。
ハミルトンが母国GPで好発進
シルバーストンは2026年もスプリント開催となり、金曜午後のスプリント予選を前に各チームがセットアップとタイヤ評価を急ぐ重要な1時間となった。セッション開始時には、ハミルトンがピットレーン出口の先頭に並び、地元ファンの大きな声援を受けながらコースインした。
ハミルトンはハードタイヤで1分34秒696の最初の基準タイムを刻み、その後ニコ・ヒュルケンベルグやジョージ・ラッセル、マックス・フェルスタッペン、アイザック・ハジャーらが上位に顔を出した。序盤はメルセデスとレッドブル・レーシングが速さを見せ、フェラーリもすぐにそこへ加わった。
ハミルトンは周回を重ねるごとにペースを上げ、ハードタイヤのロングラン気味の走行でも安定した速さを示した。中盤には1分30秒521を記録してトップに返り咲き、終盤のパフォーマンスランに向けて好感触を得ていた。
アントネッリが迫るも最終セクターでハミルトンが上回る
アンドレア・キミ・アントネッリは序盤、エネルギーデプロイメントに不満を訴えていたが、その後は修正を進めてペースを向上させた。ソフトタイヤで1分29秒473を記録し、一時トップに立った。
しかし、ハミルトンは最終アタックでセクター1とセクター2の合計ではアントネッリにわずかに届いていなかったものの、最終セクターで大きく伸ばした。結果として1分29秒260を記録し、0.213秒差でFP1首位を奪い返した。
ハミルトンはハードでもソフトでも速さを見せ、特に高速区間と最終セクターでの安定感が際立った。シルバーストンで通算10勝目を狙う週末に向けて、フェラーリにとっては非常に力強い滑り出しとなった。
フェラーリとメルセデスがトップ4を独占
2番手にはアントネッリ、3番手にはシャルル・ルクレールが入った。ルクレールはハミルトンから0.599秒遅れだったが、フェラーリが2台そろってトップ3に入ったことで、チームとしても競争力を示した。
4番手はジョージ・ラッセル。母国GPを迎えるラッセルも上位につけたが、ハミルトンからは約0.7秒差となった。これにより、フェラーリとメルセデスがトップ4を独占する形となり、午後のスプリント予選に向けた主役候補として浮上した。
一方、レッドブル・レーシングは序盤こそフェルスタッペンとハジャーが最速タイムを更新し合う場面もあったが、終盤のソフトタイヤではフェラーリとメルセデスに届かなかった。
マクラーレンは苦戦 ピアストリがベケッツでスピン
マクラーレンは特別カラーリングで臨んだ週末の初走行で苦戦が目立った。オスカー・ピアストリは5番手に入ったものの、ハミルトンから0.887秒遅れ。さらに高速のベケッツでリアを失い、ランオフエリアへスピンした。
ピアストリは縁石に触れたあとマシンのリアを失い、バリア接触は免れたものの、チームにとっては肝を冷やす場面だった。無線では「タイヤが終わっている」と訴えており、高速コーナーでのバランスとタイヤの持ちに課題を残した。
ランド・ノリスもスムーズなセッションとはならなかった。トラックリミット違反でラップタイムを抹消され、次のアタックも中断。最終的には7番手だったが、トップから1秒以上遅れ、王者として迎える母国GPの初日はやや重いスタートとなった。

フェルスタッペンは6番手 レッドブルは序盤ほど伸びず
マックス・フェルスタッペンは6番手でFP1を終えた。オーストリアGPで得た勢いを背景に、序盤のハードタイヤでは競争力を見せたが、終盤のパフォーマンスランでは上位4台に届かなかった。
アイザック・ハジャーは8番手。序盤には最速タイムを記録する場面もあり、レッドブル・レーシングは基礎的なペースを示した。ただし、最終的にはフェラーリとメルセデスの一発の速さが目立つ結果となった。
ヒュルケンベルグが中団最上位 ローソンとは一触即発の場面
中団勢の最上位はアウディのニコ・ヒュルケンベルグで9番手。ソフトではなくミディアムタイヤでのタイムであり、スプリント予選Q1とQ2で使用されるコンパウンドを考えると注目すべき内容だった。
10番手にはレーシングブルズのリアム・ローソンが続いた。セッション中には、ヒュルケンベルグがピットアウト後に序盤のコーナーでローソンと並走する場面があり、ローソンは無線で「何なんだ、今のは? あり得ない!」と不満を示した。
11番手はアルピーヌのフランコ・コラピント。12番手にガブリエル・ボルトレト、13番手にアービッド・リンドブラッド、14番手にオリバー・ベアマン、15番手にカルロス・サインツJr.が続いた。
アロンソは20番手 アストンマーティンは下位に沈む
フェルナンド・アロンソは早い段階でソフトタイヤによる予選シミュレーションに移ったが、大きく順位を上げることはできず20番手に終わった。アストンマーティンはピエール・ガスリーを挟んでランス・ストロールが最下位となり、厳しいスタートとなった。
16番手はエステバン・オコン、17番手はアレクサンダー・アルボン、18番手はバルテリ・ボッタス、19番手はセルジオ・ペレス。キャデラック勢も下位にとどまった。
唯一のフリー走行を終え、各チームは限られたデータをもとにスプリント予選へ向けた調整を急ぐことになる。スプリント予選は現地時間16時30分に開始される予定で、FP1で速さを見せたハミルトンとフェラーリが本当にメルセデスを脅かせるのかが焦点となる。
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