初優勝を逃したトヨタF1チーム
トヨタF1チームのジョン・ハウエットは、バーレーンGPでの戦略があまりに保守的だったために、チーム初優勝のチャンスを逃してしまったと語る。

ポールポジションと2番グリッドからスタートしたトヨタのヤルノ・トゥルーリとティモ・グロックだったが、トゥルーリはレースで3位に落ち、グロックはタイヤに問題を抱え7位でフィニッシュした。

ジョン・ハウエットは、チームはロングスティントでプライムタイヤを使うという決断をし、その決断により、ヤルノとティモの貴重なタイムが犠牲になったことを認めた。

「我々は、ロングスティントをソストタイヤで行くべきだった。3ストップと2ストップの選択肢があった。3ストップではトラフィックにはまる可能性があったので、我々は2ストップで行くことに決めた」

「我々はソフトタイヤが重い燃料とコンディションでは持たないかもしれないと懸念していた。戦略的にそれが間違っていたと思う。我々はハードタイヤで遅く、アドバンテージの大部分を失ってしまった」

「我々が失望しているのは、ポジティブなことだと思う。3年前だったら、我々は3位でのフィニッシュに有頂天になっていただろう。ところが今の我々は、勝利のにおいを感じて、失望しているのだからね」

「ポジティブな兆候だし、ヤルノはレース終盤までセバスチャンを追いまわした。我々にはレッドブルと同じペースがあった。正直なところ、レースではブラウンがわずかに速いが、射程距離内だと思う」

「しかっりとしたシーズンのスタートだ。だが、我々は勝利に飢えている。それを感じることができることが、刺激になっていると思う。プッシュし続けるためのモチベーションは高い」

ハウエットは、トヨタがまだ初勝利をあげていないのは、勝利を意識し過ぎていることが原因の1つだと語る。

「F1では、全てがトップレベルでなければならないし、我々がレースで勝てば、そのあとはリラックスして、もっと簡単になるかもしれない。我々はあまりに一生懸命すぎるのだと思う」

「いつも同じだ。勝つことに飢えていて、ミスに対して神経質になり、保守的な決定をしてしまい、勝てない」

「しかし、我々はチームと我々がしたことを誇りに思わなければならない。エンジニアはとても速いマシンを造ったし、しっかりとした信頼性がある」

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カテゴリー: F1 / トヨタ / F1バーレーンGP