F1 トロロッソ・ホンダ シンガポールGP
トロロッソ・ホンダは、F1シンガポールGPの予選で、ピエール・ガスリーが15番手、ブレンドン・ハートレーが17番手だった。

F1 第15戦 シンガポールGPは2日目を迎え、プラクティス3と予選が行われた。シンガポールの天候は曇り、降水確率は10%。午後6時からのプラクティス3は気温29度、路面温度36度のコンディションの下、走行が行われた。

プラクティス3の開始早々にトロロッソ・ホンダの2台は、まずソフトタイヤで1周を走行しピットイン。その15分後に新品のハイパーソフトタイヤでコースインし、アタックシミュレーションを行った。徐々にタイムを伸ばした2台はピエール・ガスリーが1分41秒668、ブレンドン・ハートレーが1分42秒357をマーク。2台は10周を走行しピットへ戻る。セッション後半、新品のハイパーソフトイヤで再びコースインしアタックシミュレーションを行った2台は、ガスリーが1分40秒686と大きくタイムアップを果たし、ハートレーも1分41秒562とベストタイムを更新した。このタイムによりプラクティス3で、ガスリーは14番手、ハートレーは17番手となった。

午後8時、夜になっても気温は29度と変わらないまま、予選が開始された。18分間のQ1、1セット目のタイヤでピエール・ガスリーが1分40秒025、ブレンドン・ハートレーも1分40秒365とベストタイムを更新する。Q1終盤、2セット目のアタックに出た2人は、ガスリーが1分39秒614、ハートレーが1分39秒809と、ともに1分39秒台のタイムを出した。僅差の争いのなか、ガスリーは15番手でQ2進出を果たしたが、ハートレーは17番手でQ2に進むことはできなかった。直後に行われたQ2で、ガスリーは1回目のアタックで1分39秒876、2回目のアタックで1分39秒691をマークするが、Q1でのベストラップを上回ることはできず、15番手で予選を終えた。

決勝レース、ピエール・ガスリーは8列目15番手から、ブレンドン・ハートレーは9列目17番手からのスタートし、ポイント獲得となる10位以内を目指す。

F1シンガポールGP 決勝レースは9月16日(日)午後8時10分(日本時間午後9時10分)にスタートする。

ピエール・ガスリー (15番手)
「昨日からなかなか期待していたような結果にはならず、初日から思いどおりにいかない難しいレースウイークを過ごしています。今日は幾分改善されましたが、Q3では他チームと戦えるほど何かできたわけではありませんでした。マシンのバランスとグリップに苦戦し改善するためにいくつかのことを試しましたが思ったようにはいかず、マシンのポテンシャルを最大限に引き出すことができませんでした。明日は簡単なレースにならないと予想していますが、ハイパーソフトタイヤを磨耗させずうまくマネージできることは強みなので、明日もそこに重点をおいて、少しでもポジションをあげたいと思います」

ブレンドン・ハートレー (17番手)
「今朝のP3はなかなかうまくいきませんでしたが、予選までにマシンを多少ですが改善することができましたし、予選もあと少しでQ2進出と言うところでした。最初のアタックではトラフィックにひっかかってしまい、2周目はクリアラップを取れたのですが中盤のセクターで少しミスしてしまいタイムを落としてしまいました。ピエールより0.15秒ほど遅れをとってしまい、その差がQ2進出への明暗をわけることになりました。このコースはドライバーにとって一度しかアタックのチャンスがない、難しいコースだと感じています。タイヤに関しては昨日から感触はいいので、明日はポイントを獲得するために何か作戦を立てられるだろうと思っています。もっといい週末にできると思っていたのですが、ともかく明日のレースに期待したいと思います」

ギヨム・ドゥゾートゥ (トロロッソ 車体パフォーマンスマネージャー)
「金曜の走行セッションではショートランであまり納得のいく結果とならなかったため、タイヤとマシンのセットアップ調整を行いました。今日に向けたアイデアはあって、それがピエールにはうまく機能しました。彼が上手にまとめてくれたおかげで、いい結果が出せました。 しかし最終セクターで、このコースのレイアウト上あまり好ましくない、過度のオーバーステアに苦戦していたと思います。ブレンドンはピエールよりも更にP3でマシンのハンドリングに苦労していました。ただ、P3での調子を踏まえると、予選ではもう少し結果を出せると期待していました。Q1はトラフィック回避と路面コンディションの向上に対応することに重点を置いて走行しました。ピエールはアタック2周目にいいタイムを出すことができましたが、ブレンドンがミスをしてしまい残念ながらQ2進出とはなりませんでした。Q2でピエールはマシンのバランスとリアが安定しないことによって苦戦してしまい、Q3への進出は叶いませんでした。ここからはこれまでのセッションを振り返り分析をし、この難しいサーキットでどう改善していくかを考えなくてはいけません。金曜のロングランでの感触は悪くなかったことも踏まえ、ピットストップは1回なのか2回なのかなど、明日の決勝の作戦は幅を持たせて準備していきます。このサーキットでのレースは何が起こるかわからない部分があるので、中団の中でいいレースが出来るよう、ベストを尽くします」

田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
「通常の土曜と同様に、昨日のセッションの後、走行から得たデータを分析し、シャシー、PUともに今日の予選に向けてセッティングの最適化を図りました。昨日に対してマシンは改善したものの、ハートレー選手がQ1敗退、ガスリー選手も15位と十分な向上は果たせませんでした。我々のロングランのペースは悪くはありませんので、レースに向けてはタイヤマネージメント、ピットストラテジーなどを上手くまとめ、できる限りポジションを上げられればと思っています」

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カテゴリー: F1 / トロロッソ / ホンダF1 / F1シンガポールGP