トロロッソ・ホンダ:F1ベルギーGP 予選レポート
トロロッソ・ホンダは、F1ベルギーGPの予選で、ピエール・ガスリーが11番手、ブレンドン・ハートレーが12番手だった。決勝はガスリーが5列目10番手、ハートレーが6列目11番手から上位入賞を目指す。
第13戦ベルギーGPは2日目を迎え、プラクティス3と予選が行われた。朝方まで降っていた雨は上がったが、気温は低く、厚い雲に覆われた天候となった。
正午からのプラクティス3は、ところどころ雲の切れ間から青空が覗くものの、気温12度、路面温度19度のコンディションで開始された。トロロッソ・ホンダの2台は、まずミディアムタイヤで1周を走行し、その後新品のスーパーソフトタイヤに履き替えてアタックシミュレーションを行った。徐々にタイムを伸ばした2台はガスリーが1分46秒182、ハートレーが1分46秒259のベストラップをマーク。2台は同じタイヤでロングラン走行を行い、ともに13周を走行しピットへ戻った。セッション終盤、新品のスーパーソフトタイヤで再度コースインの予定だったが、コース上のアクシデントで赤旗中断となる。残り時間わずかでコースインしたものの、アタックには至らずにセッションを終了。このセッション、ガスリーは15番手、ハートレーは16番手だった。
予選開始の午後3時の時点で気温は15度となり、降水確率90%と降雨が予想される展開となった。Q1で真っ先にコースインしたピエール・ガスリーは、1セット目のタイヤで1分44秒985、1分44秒590とタイムアップ。ブレンドン・ハートレーも1分45秒046、1分44秒747とタイムを伸ばす。2セット目にはハートレーが1分44秒153、ガスリーが1分44秒221とさらにタイムアップし、ハートレーが14番手、ガスリーが15番手でQ2進出を果たした。
予想された降雨はなくQ2がスタート。Q2では1セット目にピエール・ガスリーが1分43秒844、ブレンドン・ハートレーが1分43秒865と、ともに1分43秒台に入るタイムアップを果たす。2セット目のアタックが期待されたが、ハートレーは1コーナでスピン、ガスリーもタイムアップを果たせず、ガスリーは11番手、ハートレーは12番手でQ2を終了。トロロッソ・ホンダの2台は、プラクティスから大きなタイムアップを成し遂げたが、惜しくもQ3進出は果たせなかった。
決勝レースで、上位車にPU交換によるグリッドダウンペナルティーが科されるため、ガスリーは5列目10番手から、ハートレーは6列目11番手からのスタートとなり、上位での入賞を目指す。
F1ベルギーGP決勝レースは8月26日(日)午後3時10分(日本時間午後10時10分)にスタートする。
ピエール・ガスリー (11番手)
「今日の予選11番手というのはいい結果でした。スパは僕たちのマシンが得意とするサーキットではないのですが、事前の想定よりもいい結果を出せました。10番手まであと一歩というところまで行けたので、とても満足していますし、今日は間違いなくマシンの力を出し切れたと思っています。Q3進出まではあとコンマ5秒の差があるので、さすがにそこまでは届きませんでした。僕たちのマシンはいつもタイヤの磨耗が少ない傾向にあるので、明日に向けて前向きな要素ですし、決勝が楽しみです。前を走るマシンは速く、オーバーテイクは簡単ではないでしょう。しかし、いいスタートを切ってプッシュしたいと思っています」
ブレンドン・ハートレー (12番手)
「P2とP3が終わって、今日はチャレンジングな予選になると思いました。僕たちはマシンのパフォーマンスを引き出すことができましたし、満足しています。Q3に進出するにはかなりギャップがあると事前に考えていましたが、最終的にはそこに近いところで予選を終えられました。僕たちは雨交じりのコンディションには強いので、もう少し早く雨が降ればよかったのですが、今日はベストな結果を手にできました。ほかのマシンのペナルティーで二人ともグリッドが繰り上がることを考慮すると、11番手と12番手はいい結果です。明日はポイント獲得も狙えるいいポジションからスタートできると思います」
ジョナサン・エドルズ (トロロッソ チーフエンジニア)
「昨晩チームはP1とP2のデータを夜を徹して分析しました。P2で見えてきた競争力を考慮し、P3ではタイヤの作動温度や空力などをテストしようと思っていました。ピエールのマシンでダウンフォースを変えてみましたが、目論見どおりの結果をえられなかったため、セッション途中で元のセッティングに戻しました。スパでは前のマシンの影響がない状態で走ることが難しいので、空力のテストは苦労しがちです。一方で、ブレンドンが行ったセットアップやタイヤのテストは上手くいきました。ただ、P3セッション最後のレッドフラッグで二人とも2回目の走行を走りきることができなかったので、予選に向けたデータ分析は完全ではありませんでした。予選はQ1に向けて最適だと判断した空力セットアップで臨みましたが、二人ともそれが奏功したかたちでQ2進出を果たしました。Q2の最初の走行はいい感触で走ることができ、最後の走行でタイムアップを狙いました。しかしブレンドンが1コーナーでリアをロックしてしまいスピンを喫したため、すぐ後ろを走っていたピエールにも影響しました。ただ、結果としては一つ上の順位のマシンとのタイム差が大きかったので、スピンが無くても結果は変わらなかったと思います。11番手と12番手で予選を終え、決勝では10番グリッドと11番グリッドからスタートしますが、事前に想定していたものよりいいポジションですし、明日の決勝で前向きなリザルトを得るためにも悪くない予選結果になりました。最後に、予選でいい結果を残したRacing Point Force Indiaを称えたいです。チームを巡るここ最近の不安定な状況など、難しいコンディションのなかでいいパフォーマンスを見せたと思います」
田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
「昨日からのプラクティスを通して、パッケージとしてさまざまなトライをしてきましたが、今日の予選にはその結果からベストと思われるセットアップを選択して臨みました。結果としてQ3進出は逃したものの、明日は10番手と11番手というポイントを期待できるポジションからのスタートとなります。変わりやすい天候も考慮しつつ、チームとともにレースに向けた準備を進めます」
関連:F1ベルギーGP 予選 | 雨の混乱のなかルイス・ハミルトンがPP獲得
カテゴリー: F1 / トロロッソ / ホンダF1 / F1ベルギーGP
第13戦ベルギーGPは2日目を迎え、プラクティス3と予選が行われた。朝方まで降っていた雨は上がったが、気温は低く、厚い雲に覆われた天候となった。
正午からのプラクティス3は、ところどころ雲の切れ間から青空が覗くものの、気温12度、路面温度19度のコンディションで開始された。トロロッソ・ホンダの2台は、まずミディアムタイヤで1周を走行し、その後新品のスーパーソフトタイヤに履き替えてアタックシミュレーションを行った。徐々にタイムを伸ばした2台はガスリーが1分46秒182、ハートレーが1分46秒259のベストラップをマーク。2台は同じタイヤでロングラン走行を行い、ともに13周を走行しピットへ戻った。セッション終盤、新品のスーパーソフトタイヤで再度コースインの予定だったが、コース上のアクシデントで赤旗中断となる。残り時間わずかでコースインしたものの、アタックには至らずにセッションを終了。このセッション、ガスリーは15番手、ハートレーは16番手だった。
予選開始の午後3時の時点で気温は15度となり、降水確率90%と降雨が予想される展開となった。Q1で真っ先にコースインしたピエール・ガスリーは、1セット目のタイヤで1分44秒985、1分44秒590とタイムアップ。ブレンドン・ハートレーも1分45秒046、1分44秒747とタイムを伸ばす。2セット目にはハートレーが1分44秒153、ガスリーが1分44秒221とさらにタイムアップし、ハートレーが14番手、ガスリーが15番手でQ2進出を果たした。
予想された降雨はなくQ2がスタート。Q2では1セット目にピエール・ガスリーが1分43秒844、ブレンドン・ハートレーが1分43秒865と、ともに1分43秒台に入るタイムアップを果たす。2セット目のアタックが期待されたが、ハートレーは1コーナでスピン、ガスリーもタイムアップを果たせず、ガスリーは11番手、ハートレーは12番手でQ2を終了。トロロッソ・ホンダの2台は、プラクティスから大きなタイムアップを成し遂げたが、惜しくもQ3進出は果たせなかった。
決勝レースで、上位車にPU交換によるグリッドダウンペナルティーが科されるため、ガスリーは5列目10番手から、ハートレーは6列目11番手からのスタートとなり、上位での入賞を目指す。
F1ベルギーGP決勝レースは8月26日(日)午後3時10分(日本時間午後10時10分)にスタートする。
ピエール・ガスリー (11番手)
「今日の予選11番手というのはいい結果でした。スパは僕たちのマシンが得意とするサーキットではないのですが、事前の想定よりもいい結果を出せました。10番手まであと一歩というところまで行けたので、とても満足していますし、今日は間違いなくマシンの力を出し切れたと思っています。Q3進出まではあとコンマ5秒の差があるので、さすがにそこまでは届きませんでした。僕たちのマシンはいつもタイヤの磨耗が少ない傾向にあるので、明日に向けて前向きな要素ですし、決勝が楽しみです。前を走るマシンは速く、オーバーテイクは簡単ではないでしょう。しかし、いいスタートを切ってプッシュしたいと思っています」
ブレンドン・ハートレー (12番手)
「P2とP3が終わって、今日はチャレンジングな予選になると思いました。僕たちはマシンのパフォーマンスを引き出すことができましたし、満足しています。Q3に進出するにはかなりギャップがあると事前に考えていましたが、最終的にはそこに近いところで予選を終えられました。僕たちは雨交じりのコンディションには強いので、もう少し早く雨が降ればよかったのですが、今日はベストな結果を手にできました。ほかのマシンのペナルティーで二人ともグリッドが繰り上がることを考慮すると、11番手と12番手はいい結果です。明日はポイント獲得も狙えるいいポジションからスタートできると思います」
ジョナサン・エドルズ (トロロッソ チーフエンジニア)
「昨晩チームはP1とP2のデータを夜を徹して分析しました。P2で見えてきた競争力を考慮し、P3ではタイヤの作動温度や空力などをテストしようと思っていました。ピエールのマシンでダウンフォースを変えてみましたが、目論見どおりの結果をえられなかったため、セッション途中で元のセッティングに戻しました。スパでは前のマシンの影響がない状態で走ることが難しいので、空力のテストは苦労しがちです。一方で、ブレンドンが行ったセットアップやタイヤのテストは上手くいきました。ただ、P3セッション最後のレッドフラッグで二人とも2回目の走行を走りきることができなかったので、予選に向けたデータ分析は完全ではありませんでした。予選はQ1に向けて最適だと判断した空力セットアップで臨みましたが、二人ともそれが奏功したかたちでQ2進出を果たしました。Q2の最初の走行はいい感触で走ることができ、最後の走行でタイムアップを狙いました。しかしブレンドンが1コーナーでリアをロックしてしまいスピンを喫したため、すぐ後ろを走っていたピエールにも影響しました。ただ、結果としては一つ上の順位のマシンとのタイム差が大きかったので、スピンが無くても結果は変わらなかったと思います。11番手と12番手で予選を終え、決勝では10番グリッドと11番グリッドからスタートしますが、事前に想定していたものよりいいポジションですし、明日の決勝で前向きなリザルトを得るためにも悪くない予選結果になりました。最後に、予選でいい結果を残したRacing Point Force Indiaを称えたいです。チームを巡るここ最近の不安定な状況など、難しいコンディションのなかでいいパフォーマンスを見せたと思います」
田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
「昨日からのプラクティスを通して、パッケージとしてさまざまなトライをしてきましたが、今日の予選にはその結果からベストと思われるセットアップを選択して臨みました。結果としてQ3進出は逃したものの、明日は10番手と11番手というポイントを期待できるポジションからのスタートとなります。変わりやすい天候も考慮しつつ、チームとともにレースに向けた準備を進めます」
関連:F1ベルギーGP 予選 | 雨の混乱のなかルイス・ハミルトンがPP獲得
カテゴリー: F1 / トロロッソ / ホンダF1 / F1ベルギーGP