F1 ダニエル・ティクトゥム トロロッソ・ホンダ
ダニエル・ティクティムは、2019年にトロロッソ・ホンダでF1デビューを果たすとの噂を否定していない。

今年7月、レッドブルはジュニアドライバーの筆頭である19歳のF3ドライバーであるダニエル・ティクトゥムをブレンドン・ハートレーと交代することを望んだ。

しかし、ティクトゥムはF1参戦に必要となるスーパーライセンスの取得条件を満たしておらず、F1デビューはおろかFIA(国際自動車連盟)はF1ハンガリーテストでの走行さえ認めなかった。

レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務める「我々の若手ドライバーをどうやってF1に連れていけばいいと言うんだ?」とFIAに不満を述べている。

そして、8月20日(月)にレッドブル・レーシングは、今シーズン限りでチームを離れるダニエル・リカルドの後任として、現在トロロッソ・ホンダで走るピエール・ガスリーを2019年のドライバーとして起用することを発表。2019年のトロロッソ・ホンダに少なくとも1つは空席ができることになった。

現在、ヨーロッパF3選手権でタイトルを争っているダニエル・ティクトゥムは、少なくともF1マシンを走らせるための国際Aラインセンスは取得できるとみられ、F1アブダビGP後に行われるテストでトロロッソ・ホンダの今季マシンを走られせると考えられている。

そして、ダニエル・ティクトゥムは、2019年にトロロッソ・ホンダでF1デビューを果たすことが次の論理的なステップになる可能性を否定していない。

「僕はF3にいるし、その質問に答えることはできない。答えたいんだけど、申し訳ないけど、それはできないんだ」とダニエル・ティクトゥムはコメント。

「現時点で確認できることは何もない。もちろん、勝利は助けになるけど、これはF3であり、まだ道のりは長い」

F1を戦うためにはスーパーライセンスポイントを40ポイント稼がなければならない。今年、ダニエル・ティクトゥムがヨ-ロッパF3選手権でタイトルを獲得できたとしても獲得できるポイントは30ポイントだけであり、条件を満たすことはできない。また、スーパーライセンスポイントが導入されて以降、これまで特例が認められたことはない。

だが、後日、FIAのレースディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングは、国際Aライセンスでは結果にかかわらず“資格のある2つの選手権で80%を完了すれば5ポイントが与えられ、5ポイントはASN(ナショナルスポーツオーソリティー)の裁量により与えられる”と述べており、その10ポイントが加算させるかもしれない。また、ダニエル・ティクトゥムは昨年のマカオGPで優勝しており、レッドブルの働きかけによって40ポイントに到達するために何らかの調整が加えられる可能性もある。

一方、もうひとり、トロロッソ・ホンダのドライバー候補に挙げられているのが、マクラーレンのリザーブドライバーを務めるランド・ノリスだ。実際、レッドブルはシーズン序盤にブレンドン・ハートレーに代えてランド・ノリスをローン移籍で獲得することを打診したが、マクラーレンに拒否されてる。

しかし、最近、マクラーレンはトロロッソから引き抜いたテクカルディレクターのジェームス・キーの移籍を早期に実現するために、交換条件としてランド・ノリスを提供するのではないかと噂されている。

だが、ランド・ノリスに近い情報筋は「2019年についてはまだコメントしたくない」と明言を避けている。

また、ブレンドン・ハートレーの2019年のトロロッソ・ホンダのシートも決して安泰なわけではない。上記のようにハートレーは今シーズン中の交代が検討されている身であり、それに加えて来季のドライバー市場は多くの玉突きが始まっている。

関連するのはマクラーレンとフォース・インディアの状況だ。フォース・インディアは、ローレンス・ストロールがチームを救済したことで、ランス・ストロールが加入することは確実とみられている。その際にシートを失う可能性が高いエステバン・オコンについて、メルセデスはマクラーレンのシート獲得するべく交渉を行っているとされている。

マクラーレンのひとつのシートはカルロス・サインツで決定しており、そうなるとストフェル・バンドーンがシートを失うことになる。ザウバーへの移籍も噂されているバンドーンだが、育成プログラムを有するフェラーリと資本関係にあるザウバーのシートを得るのは容易ではないと考えられている。

その場合、ストフェル・バンドーンもトロロッソ・ホンダに移籍するのではないかと噂されている。それが実現すれば、2019年のトロロッソ・ホンダはストフェル・バンドーンとランド・ノリスという2人のマクラーレンドライバーが走るという奇妙な状況になるかもしれない。

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カテゴリー: F1 / トロロッソ / ホンダF1 / ダニエル・ティクトゥム