トロロッソ・ホンダ:F1フランスGP 予選レポート
トロロッソ・ホンダは、F1フランスGPの予選でピエール・ガスリーが14番グリッドを獲得。パワーユニットを交換して臨んだブレンドン・ハートレーは17番手に終わった。
第8戦フランスGP2日目の土曜日に、プラクティス3と予選が行われた。前日のプラクティス2でパワーユニットにトラブルが発生したブレンドン・ハートレーは、新たなパワーユニットに交換してプラクティス3に臨んだ。
午前中は曇りだったポール・リカール・サーキットだが、午後1時にプラクティス3が始まると、突然雨に見舞われた。トロロッソ・ホンダの2台は、ともにウルトラソフトタイヤでコースインしたものの、すぐにピットに戻り、天候の回復を待つことに。しかし、天候の改善する様子が見られないため、セッション終盤にウエットタイヤを履いてコースイン。わずかに周回を重ねたのみでセッションは終了となった。
予選は、雨が上がり、コンディションも回復した午後4時に開始された。雨の影響で気温21℃、路面温度30℃と、前日に比べて温度の低いドライコンディション。Q1では、ピエール・ガスリーが1回目のアタックで1分33秒160をマーク、ハートレーも1分33秒128と、ともに自己ベストを更新。2回目のアタックでも、1分32秒447と大きくタイムを伸ばしたガスリーがベスト10入りを果たした。一方、ハートレーは2回目のアタックで1分33秒025とベストラップをまとめきれず、タイムは伸び悩む。最終的にガスリーは10番手でQ2進出を果たしたが、ハートレーは17番手でQ1敗退となった。
Q2に進んだピエール・ガスリーは、1回目のアタックは1分32秒550、2回目のアタックは1分32秒460と区間ベストは出すものの、トータルでQ1のタイムを上回ることができなかった。結果、14番手でQ2を終え、Q3進出はならなかった。
明日の決勝レースは、ピエール・ガスリーが7列目14番手から、ブレンドン・ハートレーはパワーユニット交換のためにペナルティーを科され、最後尾からのスタートとなる。フランスGP決勝レースは24日(日)午後4時10分(日本時間午後11時10分)にスタートする。
ピエール・ガスリー (14番手)
「Q3に進出したかったのですが、あまりいいペースではなかったので、可能性が低いことは分かっていました。セルジオ・ペレス(フォース・インディア)とのタイム差はわずかだったので、もう1つポジションを上げることは不可能ではなかったと思いますが、そうするための速さがありませんでした。ホームグランプリでこのグリッドは残念ですが、全力は尽くしました。マシンは全体的に良好ですが、ロングストレートがある第2セクションでタイムをロスしているので、その原因を探らなくてはなりません。昨日の方がいい手応えがありましたが、今日の中団争いは非常にタイトで、あとコンマ数秒足りませんでした。ホームのファンの前で走れるのは本当にすばらしいことです。彼らは本当にすばらしい声援をくれます。明日は最も大事な決勝レースが待っているので、ファンの応援を力に変えてがんばりたいです。できることは全てトライし、モナコでポイントを獲得したように、ここフランスでも入賞を果たしたいと思っています」
ブレンドン・ハートレー (17番手)
「エンジンペナルティーにより、明日は後方からのスタートになります。ですが、昨日のロングランシミュレーションを含め、週末を通してマシンの手応えはいいので、レースに向けては前向きです。今日の予選では、1回目のタイムアタックではスタートもうまくいき、トップ10に入っていたと思います。2回目ではトラフィックに引っかかり、うまくクリアラップを取れませんでした。終盤では雨も降っていたので、実力を全て発揮することは叶いませんでした。もしも天候が今日のように予測不可能なものになれば、明日のレースでも入賞のチャンスがあると思います」
ギヨーム・デゾテウス (トロロッソ パフォーマンスエンジニア)
「今日のFP3ではスタートからの急速な天候の変化に、各チームが翻ろうされました。少なくともピエールは、半周はドライで走行することができたのでよかったです。ブレンドンに関してはPUを交換したためインスタレーションラップしかできず、ドライタイヤでタイムを刻むことができませんでした。セッションの残りでは激しい雨が降ったため、予選がウエットになった場合に備えてウエットタイヤとインターミディエイトタイヤを温存するため、走行することはできませんでした。昨日のペースから考えて、予選ではもっといい結果を期待していたのですが、残念なものとなってしまいました。今日の予選はQ2のスタートで特に顕著でしたが、セッション中にコンディションが急速に変化する難しいものとなりました。Q1では、ブレンドンが惜しくもわずか0.2秒の差でQ2進出を逃しました。ピエールはセッションの終わりに力強い走りを見せ、見事Q2へ進出してくれましたが、そこでタイムアップを果たせませんでした。最後のアタックではアンダーステアに苦しみ、マシンの性能を最大限に発揮できていなかったようです。今日のデータを基に、その原因を探らなくてはなりません。明日の決勝レースに関しては、ピエールが14番手、ブレンドンはかなりグリッド後方からのスタートになりますが、スタート時のタイヤを選択可能ですし、できる限り上のポジションを目指したいと思っています」
田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
「今日のFP3は突然の雨によりほとんど走行できませんでしたが、昨日のセッションで得たデータを元にセットアップを進め、PUとしては問題ない状態で予選に臨むことができました。ただ、予選についてはハートレー選手がQ1敗退、母国グランプリのガスリー選手も14位と、残念な結果となりました。入賞可能なグリッドではありますし、3連戦をいいかたちでスタートするためにも、明日はポイント獲得を目指してレースに臨みます」
関連:F1フランスGP 予選:ルイス・ハミルトンがポールポジション
カテゴリー: F1 / トロロッソ / ホンダF1 / F1フランスGP
第8戦フランスGP2日目の土曜日に、プラクティス3と予選が行われた。前日のプラクティス2でパワーユニットにトラブルが発生したブレンドン・ハートレーは、新たなパワーユニットに交換してプラクティス3に臨んだ。
午前中は曇りだったポール・リカール・サーキットだが、午後1時にプラクティス3が始まると、突然雨に見舞われた。トロロッソ・ホンダの2台は、ともにウルトラソフトタイヤでコースインしたものの、すぐにピットに戻り、天候の回復を待つことに。しかし、天候の改善する様子が見られないため、セッション終盤にウエットタイヤを履いてコースイン。わずかに周回を重ねたのみでセッションは終了となった。
予選は、雨が上がり、コンディションも回復した午後4時に開始された。雨の影響で気温21℃、路面温度30℃と、前日に比べて温度の低いドライコンディション。Q1では、ピエール・ガスリーが1回目のアタックで1分33秒160をマーク、ハートレーも1分33秒128と、ともに自己ベストを更新。2回目のアタックでも、1分32秒447と大きくタイムを伸ばしたガスリーがベスト10入りを果たした。一方、ハートレーは2回目のアタックで1分33秒025とベストラップをまとめきれず、タイムは伸び悩む。最終的にガスリーは10番手でQ2進出を果たしたが、ハートレーは17番手でQ1敗退となった。
Q2に進んだピエール・ガスリーは、1回目のアタックは1分32秒550、2回目のアタックは1分32秒460と区間ベストは出すものの、トータルでQ1のタイムを上回ることができなかった。結果、14番手でQ2を終え、Q3進出はならなかった。
明日の決勝レースは、ピエール・ガスリーが7列目14番手から、ブレンドン・ハートレーはパワーユニット交換のためにペナルティーを科され、最後尾からのスタートとなる。フランスGP決勝レースは24日(日)午後4時10分(日本時間午後11時10分)にスタートする。
ピエール・ガスリー (14番手)
「Q3に進出したかったのですが、あまりいいペースではなかったので、可能性が低いことは分かっていました。セルジオ・ペレス(フォース・インディア)とのタイム差はわずかだったので、もう1つポジションを上げることは不可能ではなかったと思いますが、そうするための速さがありませんでした。ホームグランプリでこのグリッドは残念ですが、全力は尽くしました。マシンは全体的に良好ですが、ロングストレートがある第2セクションでタイムをロスしているので、その原因を探らなくてはなりません。昨日の方がいい手応えがありましたが、今日の中団争いは非常にタイトで、あとコンマ数秒足りませんでした。ホームのファンの前で走れるのは本当にすばらしいことです。彼らは本当にすばらしい声援をくれます。明日は最も大事な決勝レースが待っているので、ファンの応援を力に変えてがんばりたいです。できることは全てトライし、モナコでポイントを獲得したように、ここフランスでも入賞を果たしたいと思っています」
ブレンドン・ハートレー (17番手)
「エンジンペナルティーにより、明日は後方からのスタートになります。ですが、昨日のロングランシミュレーションを含め、週末を通してマシンの手応えはいいので、レースに向けては前向きです。今日の予選では、1回目のタイムアタックではスタートもうまくいき、トップ10に入っていたと思います。2回目ではトラフィックに引っかかり、うまくクリアラップを取れませんでした。終盤では雨も降っていたので、実力を全て発揮することは叶いませんでした。もしも天候が今日のように予測不可能なものになれば、明日のレースでも入賞のチャンスがあると思います」
ギヨーム・デゾテウス (トロロッソ パフォーマンスエンジニア)
「今日のFP3ではスタートからの急速な天候の変化に、各チームが翻ろうされました。少なくともピエールは、半周はドライで走行することができたのでよかったです。ブレンドンに関してはPUを交換したためインスタレーションラップしかできず、ドライタイヤでタイムを刻むことができませんでした。セッションの残りでは激しい雨が降ったため、予選がウエットになった場合に備えてウエットタイヤとインターミディエイトタイヤを温存するため、走行することはできませんでした。昨日のペースから考えて、予選ではもっといい結果を期待していたのですが、残念なものとなってしまいました。今日の予選はQ2のスタートで特に顕著でしたが、セッション中にコンディションが急速に変化する難しいものとなりました。Q1では、ブレンドンが惜しくもわずか0.2秒の差でQ2進出を逃しました。ピエールはセッションの終わりに力強い走りを見せ、見事Q2へ進出してくれましたが、そこでタイムアップを果たせませんでした。最後のアタックではアンダーステアに苦しみ、マシンの性能を最大限に発揮できていなかったようです。今日のデータを基に、その原因を探らなくてはなりません。明日の決勝レースに関しては、ピエールが14番手、ブレンドンはかなりグリッド後方からのスタートになりますが、スタート時のタイヤを選択可能ですし、できる限り上のポジションを目指したいと思っています」
田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
「今日のFP3は突然の雨によりほとんど走行できませんでしたが、昨日のセッションで得たデータを元にセットアップを進め、PUとしては問題ない状態で予選に臨むことができました。ただ、予選についてはハートレー選手がQ1敗退、母国グランプリのガスリー選手も14位と、残念な結果となりました。入賞可能なグリッドではありますし、3連戦をいいかたちでスタートするためにも、明日はポイント獲得を目指してレースに臨みます」
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