メルセデスF1 2026年エンジンは“7割”設定 ライバルに潜在性能を隠す
2026年F1シーズン序盤、メルセデスの圧倒的な速さの背景に“まだ本気ではない”可能性が浮上している。報道によれば、同チームはパワーユニットのエンジンマッピングを最大値まで使用しておらず、意図的に性能を抑えているという。

中国GPのスプリント予選ではジョージ・ラッセルがトップタイムを記録し、メルセデスの1-2体制を築いた。最も近い外部勢力だったランド・ノリスですら0.6秒以上遅れを取っており、現時点でメルセデスが基準となる存在であることを改めて示した。

メルセデスF1 エンジンマッピングは“3.5/5”に抑制
英メディアのポッドキャストでテッド・クラビッツは、メルボルンでメルセデスがエンジン出力を抑えて走らせていた可能性を指摘した。これについてイタリアの専門メディアの報道は、その見方が事実に近いと伝えている。

その報道によると、メルセデスはエンジンマッピングを5段階評価で「3.5」に設定しているという。つまり、パワーユニットのポテンシャルを完全には引き出していない状態だ。

その理由は単純で、「不必要に実力を誇示する必要がない」ためだとされる。

さらに、2026年の新レギュレーションが導入されたばかりの段階では、エンジン性能を限界まで引き上げると信頼性リスクも伴う。そのため、シーズン序盤は余裕を持った運用を行っているとみられる。

中国GPでも余裕の走行プログラム
メルセデスは中国GPのフリー走行1回目でも自信を示していた。多くのライバルが1周の速さを重視したプログラムを行う中、メルセデスは長いロングランを実施していた。

オーストラリアGPでライバルを圧倒したことで、予選でポールポジションを確保できるという手応えを既に感じていた可能性もある。

もしエンジン出力をさらに引き上げる余地があるとすれば、今後のシーズンはさらにメルセデス優位に傾く可能性がある。

メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

マクラーレンが唯一の対抗勢力か
その状況でメルセデスに最も近い存在と見られているのがマクラーレンだ。中国GPのスプリント予選ではランド・ノリスが3番手につけ、一定の競争力を示した。

レギュレーションによりマクラーレンはメルセデスと同一のハードウェアを搭載しているが、報道では“ソフトウェア面”で差があると指摘されている。

チーム代表アンドレア・ステラ率いるマクラーレンは、メルセデスのハイブリッドエネルギー管理を研究する中で理解を深めている段階だとされる。

一方でジャック・ビルヌーブは、メルセデスは2026年開発を優先したのに対し、マクラーレンは昨年タイトル争いに集中していたため、シャシー面でも差がある可能性を指摘している。

新レギュレーション時代の勢力図はまだ完全に固まっていないが、もしメルセデスが隠している性能を解放すれば、ライバルにとってはさらに厳しいシーズンになるかもしれない。

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カテゴリー: F1 / メルセデスF1