F1 トロロッソ ホンダF1 スペイングランプリ 2018年のF1世界選手権
トロロッソ・ホンダのチーフエンジニアを務めるジョナサン・エドルズが、F1スペインGP初日にフリー走行での作業を振り返った。

FP1では風が強く、ブレンドン・ハートレーがコースオフを喫する場面もありましたが、ピエール・ガスリーとともに予定されていたプログラムをこなしながら周回を重ね、ガスリーは10番手、ハートレーは18番手タイムでセッションを終えた。

FP2では、セッション中盤にガスリー車がダメージによるフロア交換、ハートレー車もフロアの修復作業を行った。ともに若干長めのピットインとなり、その後コースに復帰しスーパーソフトタイヤでのアタックを試みたが、そのタイミングはロングランを行っている他車が多く、うまくクリアラップを取ることができなかった。

その結果、ピエール・ガスリーは14番手、ブレンドン・ハートレーは18番手のタイムとなっている。アタック後、ガスリーはスーパーソフトタイヤ、ハートレーはミディアムタイヤでのロングランなども行い、プログラムを消化してセッションを終えている。

「今日はかなり難しいコンディションになりました」とジョナサン・エドルズはコメント。

「それはどのチームにとっても同じだった様で、多くのマシンがコースアウトしていましたね。その大きな要因としては、非常に強い風が吹いていたことが挙げられるでしょう。カタルニア・サーキットは、コーナーが広く、また通過速度も高いので、少しの風でもマシンが大きな影響を受けてしまいやすいんです」

「FP1では、ブレンドンがコースアウトし、マシンには大きなダメージがなかったものの、コックピットに石が入ってしまいました。ダメージはほとんどなかったものの、ブレーキペダルの下にも石があり、安全面を考慮して時間をかけて取り除きました。これは残念でした」

「FP1では、セットアップとウインターテストで試したアイテムのさらなるテストを集中して行いました。ここは、おそらくシーズンを通して最も路面が滑らかなので、ほかのサーキットでは試せないさまざまなセッティングをトライすることができます。ピエールに関しては非常に順調で、午後のFP2にかけてセットアップへの理解を深めることができました」

「午後のFP2でもコンディションは同様でしたね。ピエールは第9コーナーでコースアウトした際、フロアをひどく傷つけてしまったため、新しいフロアを投入しました。ブレンドンも最初の走行でフロアにダメージを負ってしまいましたが、こちらはセッション中に交換することができました。メカニックはすばらしい仕事をしてくれましたが、マシンのフロア交換とそのほかの修復も行ったため、あまり時間に余裕がなく、スーパーソフトを使っての予選シミュレーションは満足に行うことができていません。それを考慮すれば、現在のタイムはマシンの実力を正確に反映できていない可能性があります」

「まだマシンのバランスには完全に満足できていないので、今夜はかなり多くの仕事をこなす必要があるでしょう。ロングランでは、これらの問題に対処したことで当初の予定より少し短めのシミュレーションとなりました。走行中に集めたデータを見ると、ソフトタイヤはかなりうまく機能しているようです。これから、レースに向けた最適の戦略を確立させていきます」

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カテゴリー: F1 / トロロッソ