【SUPER GT】 LEXUS:最終戦 ツインリンクもてぎ プレビュー
SUPER GTの2017年最終戦となる第8戦「MOTEGI GT GRAND FINAL」が11月11日(土)~12日(日)の両日、栃木県芳賀郡茂木町のツインリンクもてぎで開催される。
ここまで7戦にわたって激戦が繰り広げられてきた2017年シーズンのSUPER GTもいよいよ最終戦を迎えた。今季のSUPER GTは、新たな規定にあわせてモデルチェンジし、新規投入されたLEXUS LC500が開幕から4連勝と圧倒的な強さを見せたが、その後はウェイトハンデにも苦しめられ苦戦。
しかし、ハンデが半分となった前戦タイで今季5勝目を挙げ、ランキングでも1、2位を占めるほか、最終戦にタイトルの可能性を残して臨む5台のうち、4台がLEXUS勢となっている。
最終戦は例年通り、ほとんどの車両(GT300クラスの数台除く)がウェイトハンデゼロで臨むこととなる。ハンデゼロだった初戦でトップ6を独占、ハンデが軽いシーズン前半戦を支配したLEXUS勢による、再びの力強いレースが期待される。
参戦初年度のLEXUS LC500によるタイトル獲得なるか、そしてその場合、どのチームが勝ち取るのか。最終戦もてぎは11月にもかかわらず熱い戦いが繰り広げられるのは間違いない。
1997年オープンで今年開設20周年を迎えたツインリンクもてぎは、1.5マイル(約2.4km)のオーバルコースと4.801kmのロードコースが併設された、世界でも珍しいサーキット。メインストレートはオーバルのストレートと並行し、コース途中2回にわたってトンネルでオーバルコースの下をくぐる。
ロードコースではSUPER GTやスーパーフォーミュラといった4輪のトップカテゴリーレースの他、二輪の世界選手権日本グランプリも開催されている。比較的タイトなコーナーやヘアピンでストレートが結ばれた、ストップ&ゴーが繰り返されるタイプのサーキットなため、ブレーキやタイヤ、ドライバーへの負担も大きい。
観戦ポイントは数多く、後半セクションはコースの比較的近くで観戦できる他、オーバルコース脇は高さがあり、コースの広い範囲を見渡すことも出来るなど、バリエーションに富んでいる。
最終戦をランキングトップで迎えるのは、前戦タイで今季2勝目を挙げた平川 亮/ニック・キャシディ組 KeePer TOM'S LC500 37号車。共に全日本F3チャンピオンの経験を持つ若い2人は、今季のSUPER GTで唯一となる2勝目を挙げているだけでなく、他のカテゴリーでも勢いに乗っている。キャシディはスーパーフォーミュラでルーキーイヤーながら初のポールポジションを獲得。平川も海外遠征参戦しているヨーロピアン・ル・マン・シリーズで2勝、2位2回でチームタイトルに貢献した。この2人はランキングで2位に6ポイント差をつけており、優勝、もしくは2位に入れば文句なくタイトル獲得。それ以下の順位でも上位入賞チーム次第ではタイトルを獲得出来るポイント差ではあるが、もちろん優勝してのタイトルを狙ってくるだろう。
この37号車コンビを6ポイント差で追うランキング2位につけるのは、大嶋 和也/アンドレア・カルダレッリ組 WAKO'S 4CR LC500 6号車。ここまで2位3回、3位1回と、7戦中4回の表彰台を獲得する安定した走りでランキング2位につけるも、勝利には届かず。この最終戦は勝利を挙げて37号車が3位以下になればチャンピオンとなる。速さには定評のあるコンビ。念願の勝利を勝ち取っての逆転タイトルへ向け準備は万端だ。
そして、トップとは16ポイント、18ポイントとやや離されているものの可能性は残しているのがau TOM'S LC500 36号車のジェームス・ロシター(中嶋一貴はWECとのバッティングによる欠場のためランキング6位)と、立川 祐路/石浦 宏明組のZENT CERUMO LC500 38号車。どちらも名門中の名門チームであり、間違いなく上位争いに絡んでくるはずで、タイトル争いにも影響を及ぼしそうだ。
そして、タイトル争いからは脱落してしまったものの、ここもてぎでは優勝候補と呼べるのが、ディフェンディングチャンピオンのヘイキ・コバライネン/平手 晃平組 DENSO KOBELCO SARD LC500 1号車。昨年のもてぎ大会は、震災の影響により中止となったオートポリス大会の代替戦追加により1大会2レースとして実施されたが、両レースでポールポジションを獲得し、決勝も2位/1位の好結果で大逆転タイトルを獲得した。昨年圧倒的な速さを見せたコバライネン/平手組の、もてぎでの速さはお墨付きであり、台風の目となるかも知れない。
GT300クラスは4台がタイトルの可能性を残して臨むが、その中に今季から参戦している中山 雄一/坪井 翔組 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3 51号車が入っている。51号車は首位と9ポイント差の2位。ややポイント差があり、ランキング首位の車両の結果次第ではあるものの、優勝で20ポイントが獲得出来るSUPER GTでは充分に逆転範囲。こちらも若い2人の活躍に注目だ。
カテゴリー: F1 / SUPER GT
ここまで7戦にわたって激戦が繰り広げられてきた2017年シーズンのSUPER GTもいよいよ最終戦を迎えた。今季のSUPER GTは、新たな規定にあわせてモデルチェンジし、新規投入されたLEXUS LC500が開幕から4連勝と圧倒的な強さを見せたが、その後はウェイトハンデにも苦しめられ苦戦。
しかし、ハンデが半分となった前戦タイで今季5勝目を挙げ、ランキングでも1、2位を占めるほか、最終戦にタイトルの可能性を残して臨む5台のうち、4台がLEXUS勢となっている。
最終戦は例年通り、ほとんどの車両(GT300クラスの数台除く)がウェイトハンデゼロで臨むこととなる。ハンデゼロだった初戦でトップ6を独占、ハンデが軽いシーズン前半戦を支配したLEXUS勢による、再びの力強いレースが期待される。
参戦初年度のLEXUS LC500によるタイトル獲得なるか、そしてその場合、どのチームが勝ち取るのか。最終戦もてぎは11月にもかかわらず熱い戦いが繰り広げられるのは間違いない。
1997年オープンで今年開設20周年を迎えたツインリンクもてぎは、1.5マイル(約2.4km)のオーバルコースと4.801kmのロードコースが併設された、世界でも珍しいサーキット。メインストレートはオーバルのストレートと並行し、コース途中2回にわたってトンネルでオーバルコースの下をくぐる。
ロードコースではSUPER GTやスーパーフォーミュラといった4輪のトップカテゴリーレースの他、二輪の世界選手権日本グランプリも開催されている。比較的タイトなコーナーやヘアピンでストレートが結ばれた、ストップ&ゴーが繰り返されるタイプのサーキットなため、ブレーキやタイヤ、ドライバーへの負担も大きい。
観戦ポイントは数多く、後半セクションはコースの比較的近くで観戦できる他、オーバルコース脇は高さがあり、コースの広い範囲を見渡すことも出来るなど、バリエーションに富んでいる。
最終戦をランキングトップで迎えるのは、前戦タイで今季2勝目を挙げた平川 亮/ニック・キャシディ組 KeePer TOM'S LC500 37号車。共に全日本F3チャンピオンの経験を持つ若い2人は、今季のSUPER GTで唯一となる2勝目を挙げているだけでなく、他のカテゴリーでも勢いに乗っている。キャシディはスーパーフォーミュラでルーキーイヤーながら初のポールポジションを獲得。平川も海外遠征参戦しているヨーロピアン・ル・マン・シリーズで2勝、2位2回でチームタイトルに貢献した。この2人はランキングで2位に6ポイント差をつけており、優勝、もしくは2位に入れば文句なくタイトル獲得。それ以下の順位でも上位入賞チーム次第ではタイトルを獲得出来るポイント差ではあるが、もちろん優勝してのタイトルを狙ってくるだろう。
この37号車コンビを6ポイント差で追うランキング2位につけるのは、大嶋 和也/アンドレア・カルダレッリ組 WAKO'S 4CR LC500 6号車。ここまで2位3回、3位1回と、7戦中4回の表彰台を獲得する安定した走りでランキング2位につけるも、勝利には届かず。この最終戦は勝利を挙げて37号車が3位以下になればチャンピオンとなる。速さには定評のあるコンビ。念願の勝利を勝ち取っての逆転タイトルへ向け準備は万端だ。
そして、トップとは16ポイント、18ポイントとやや離されているものの可能性は残しているのがau TOM'S LC500 36号車のジェームス・ロシター(中嶋一貴はWECとのバッティングによる欠場のためランキング6位)と、立川 祐路/石浦 宏明組のZENT CERUMO LC500 38号車。どちらも名門中の名門チームであり、間違いなく上位争いに絡んでくるはずで、タイトル争いにも影響を及ぼしそうだ。
そして、タイトル争いからは脱落してしまったものの、ここもてぎでは優勝候補と呼べるのが、ディフェンディングチャンピオンのヘイキ・コバライネン/平手 晃平組 DENSO KOBELCO SARD LC500 1号車。昨年のもてぎ大会は、震災の影響により中止となったオートポリス大会の代替戦追加により1大会2レースとして実施されたが、両レースでポールポジションを獲得し、決勝も2位/1位の好結果で大逆転タイトルを獲得した。昨年圧倒的な速さを見せたコバライネン/平手組の、もてぎでの速さはお墨付きであり、台風の目となるかも知れない。
GT300クラスは4台がタイトルの可能性を残して臨むが、その中に今季から参戦している中山 雄一/坪井 翔組 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3 51号車が入っている。51号車は首位と9ポイント差の2位。ややポイント差があり、ランキング首位の車両の結果次第ではあるものの、優勝で20ポイントが獲得出来るSUPER GTでは充分に逆転範囲。こちらも若い2人の活躍に注目だ。
カテゴリー: F1 / SUPER GT