スーパーフォーミュラ:松下信治が自信初ポールポジション獲得
2021年 スーパーフォーミュラの最終戦の予選が10月30日(土)に鈴鹿サーキットで行われ、松下信治(B-Max Racing Team)が自信初ポールポジションを獲得した。

気温が21℃、路面温度が30℃のドライコンディションで次のセグメントに進む上位8位を決めるQ1セッションがスタート。

Aグループでは山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)、大嶋和也(NTT Communications ROOKIE)、Bグループでは坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)、小高一斗(KCMG)、タチアナ・カルデロン(ThreeBond Drago CORSE)がQ1ノックアウトとなる。

上位4名が次のセグメントに進むQ2。Aグループでは国本雄資(KCMG)、阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)、関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)、Bグループでは、平川亮(carenex TEAM IMPUL)、山下健太(KONDO RACING)、ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELN TEAM TOM’S)がノックアウト。

10分間のインターバルを経て、ポールポジションを決定するQ3がスタート。松下信治(B-Max Racing Team)が1分36秒717をマークして嬉しい自身初ポールポジションを獲得。2番手に大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)、3番手に福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が続いた。

すでに野尻智紀(TEAM MUGEN)がチャンピオンを獲得している20221年のスーパーフォーミュラ。最終戦ではチームタイトルやルーキー・オブ・ザ・イヤーが決定する。

No.51 松下信治(B-MAX RACING TEAM)
「フリー走行から少し調子が悪く、チームとしてはちょっと雲行きが怪しかったのですが、本山(哲監督)さん、田坂(泰啓エンジニア)さん、宮田(雅史エンジニア)さん、組田(龍司チーム代表)さんと……(一緒に取り組んだ。)僕らのチームは1台(参戦)で、(他チームのように)2台で比較することができないので、その部分でちょっと不利なのですが、(チームのみんなと)本当に見事なステップを踏めたと思います。チームに感謝です!朝のフリー走行での不調ですが、前回のもてぎのQ1ではドライで調子が良かったので、それを進化させて持って来たのですがまったく良くなくて。いろんなことを試したのですが、それが当たらず……。フリー走行が終わったあとに『これしかない!』というようなことをやって、それが幸いにもハマった、うまくいったという感じです。予選では、アウトラップに出た瞬間に『あれっ!? なんか(クルマが)パリっとしたな』という感じになって。フリー走行のときと違った感覚がありました。Q1を走ってみたら、やっぱり調子が良かったです。(他車より先にアタックを終えていたが)ダンロップコーナーあたりかな? (無線で)本山さんが(ポールポジションを獲得したと)言ってくれて、もう……叫んでいましたね。僕のことをレースで強い、と言ってくれる人は多いのですが、やっぱりフォーミュラは予選が大事だし、特に鈴鹿でポールポジションを獲るのは……。日本で一番難しいサーキットでもありクルマ作りでも難しいサーキットなので、そこで1台体制のB-MAXとして僕と一緒にやってポールポジション(を獲った)ということは、自分で言うのもアレですがすごい快挙だと思います。これからの自信にも繋がるし、そういうものも含めて叫びました。昨年の富士戦のQ2でP1(トップ)を獲ったんですが、基本的に本山さんは褒めてくれることがないんです。『もうちょっと(タイムが)上がると思う』とか『もうちょっと行けただろう』とか。僕としてはありがたいことなんですが、ただ、今日はQ3終わったあと__ポールポジションが決まった瞬間に褒めてもらいました。初めて本山さんが僕を認めてくれた瞬間だったなと思うとうれしかったですね。ただ、何を言われたかは覚えていません。まぁポイントはやっぱり明日なので、QFでのポールポジションはうれしいですがそれは忘れて、明日はしっかりスタートを決めていいレースをしたいと思います。1位でスタートして1位で1コーナー、2コーナーを通過して、ラップ1を通過して……。あとはレースペースだと思います。鈴鹿は抜きやすくないし、普通にレースをすれば抜かれることはないと思いますが、油断せずにしっかりとやれることをやって強気で行こうと思います」

Po.No.DriverTeam / EngineQ3
1 51 松下 信治
Nobuharu Matsushita
B-Max Racing Team
HONDA/M-TEC HR-417E
1’36.717
2 64 大湯 都史樹
Toshiki Oyu
TCS NAKAJIMA RACING
HONDA/M-TEC HR-417E
1’36.901
3 5 福住 仁嶺
Nirei Fukuzumi
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
HONDA/M-TEC HR-417E
1’36.933
4 6 牧野 任祐
Tadasuke Makino
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
HONDA/M-TEC HR-417E
1’37.091
5 16 野尻 智紀
Tomoki Nojiri
TEAM MUGEN
HONDA/M-TEC HR-417E
1’37.094
6 37 宮田 莉朋
Ritomo Miyata
Kuo VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA/TRD 01F
1’37.177
7 15 大津 弘樹
Hiroki Otsu
Red Bull MUGEN Team Goh
HONDA/M-TEC HR-417E
1’37.631
8 4 サッシャ・フェネストラズ
Sacha Fenestraz
KONDO RACING
TOYOTA/TRD 01F
1’38.279
9 20 平川 亮
Ryo Hirakawa
carenex TEAM IMPUL
TOYOTA/TRD 01F
10 18 国本 雄資
Yuji Kunimoto
KCMG
TOYOTA/TRD 01F
11 3 山下 健太
Kenta Yamashita
KONDO RACING
TOYOTA/TRD 01F
12 39 阪口 晴南
Sena Sakaguchi
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA/TRD 01F
13 36 ジュリアーノ・アレジ
Giuliano Alesi
Kuo VANTELIN TEAM TOM’S
TOYOTA/TRD 01F
14 19 関口 雄飛
Yuhi Sekiguchi
carenex TEAM IMPUL
TOYOTA/TRD 01F
15 38 坪井 翔
Sho Tsuboi
P.MU/CERUMO・INGING
TOYOTA/TRD 01F
16 1 山本 尚貴
Naoki Yamamoto
TCS NAKAJIMA RACING
HONDA/M-TEC HR-417E
17 7 小高 一斗
Kazuto Kotaka
KCMG
TOYOTA/TRD 01F
18 14 大嶋 和也
Kazuya Oshima
NTT Communications ROOKIE
TOYOTA/TRD 01F
19 12 タチアナ・カルデロン
Tatiana Calderon
ThreeBond DragoCORSE
HONDA/M-TEC HR-417E


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カテゴリー: F1 / スーパーフォーミュラ