2025年F1 スペインGP 決勝 ハイライト動画:角田裕毅は13位

オスカー・ピアストリが、戦略判断と終盤のセーフティカーが勝負を分けたF1スペインGPを制し、チームメイトのランド・ノリスとフェラーリのシャルル・ルクレールを抑えてトップでチェッカーを受けた。
ピアストリはスタートから好調でレースを支配。最大の課題はタイヤマネジメントと周回遅れの処理だったが、終盤にキミ・アントネッリのマシンが深刻なメカニカルトラブルでストップし、これによりセーフティカーが導入された。
フェルスタッペンは4度目のピットストップでハードタイヤを選択。リスタートでは2番手のノリスを抜くことができず、その直後にルクレールにも先行され、さらにジョージ・ラッセルと不可解な接触を起こした。これによりピアストリはリードを堅持し、そのまま優勝。今季5勝目を挙げた。
ラッセルはフェルスタッペンとの接触にもかかわらず最終的に4位でフィニッシュ。一方フェルスタッペンはこの接触により10秒加算ペナルティを受け、10位に順位を落とした。後方では、ニコ・ヒュルケンベルグがレース終盤にフェラーリのルイス・ハミルトンを抜いて5位を獲得。
アイザック・ハジャーは再び入賞圏内の7位を確保し、ピエール・ガスリーとフェルナンド・アロンソがそれぞれ9位と10位でフィニッシュ。ペナルティを受けたフェルスタッペンはその直後の11位に終わった。
角田裕毅はピットレーンスタートから堅実な走りを見せ、レース中盤にはポイント圏内を狙える位置まで浮上していた。マシンバランスも良好で戦略も機能していたが、終盤のセーフティカー導入後はタイヤの温度が上がらずグリップを失い、ポジションを守り切ることができなかった。最終的には13位でフィニッシュとなり、惜しくもポイント獲得を逃した。
その他では、母国レースとなったカルロス・サインツJr.がノーポイントに終わり、ウィリアムズにとっては今季最も競争力を欠く週末となった。アレックス・アルボンはリアム・ローソンとの緊迫したバトルの末、フロントウイングを損傷してリタイア。この接触によってアルボンには10秒ペナルティも科されていた。
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