F1スペインGP:マドリードでF1開催計画に反対する市民が抗議デモ

マドリードは昨年初めにF1開催地として発表され、その後、5月に着工した市街地レースとしての計画が明らかにされた。「マドリング」と呼ばれるこのサーキットは全長3.3マイルで、IFEMA会議場を含む市内の名所を取り入れたレイアウトになっており、さらに特徴的なバンク区間を備えている。
サーキットの主催者は、マドリード出身のウィリアムズのドライバーであり、このイベントのアンバサダーを務めるカルロス・サインツの存在によって、さらなる後押しを得ることができる。
来季のカレンダーで唯一の変更となるこのグランプリは、イモラと入れ替わる形で開催され、9月13日に行われる予定だ。
しかし、多くのマドリード市民は環境や騒音公害への懸念を理由に、このF1レースへの反対を表明するため街頭に繰り出した。
「Stop Formula 1 Madrid」と名乗るグループは日曜日に抗議活動を行い、「私たちの街はサーキットではない」というスローガンを掲げた。ある抗議者は「利益を得るのは一部の人だけで、損失を背負うのはみんなだ」と語った。
彼らはまた、2008年から2012年にヨーロッパGPが開催されたバレンシア市街地サーキットの失敗例を根拠として挙げている。
同サーキットは当初7戦の契約を結んでいたが、短縮されて復活することはなく、市の負債は推定2億5,500万ポンドにまで膨らんだ。
6月には、起工式に出席した直後にサインツがアンバサダーとしての役割について語り、「いくつかのコーナーで適切なオーバーテイクとショーを生み出せるように、多少の影響力を行使しようとしている」と述べ、このレースがカレンダー上で価値ある存在となるよう努めるとした。

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