メルセデスF1 アップグレードに懸念「期待した効果か分からない」
メルセデスF1のトト・ヴォルフは、カナダGPで投入した大規模アップグレードについて、現時点では期待通りの効果を発揮したか判断できないとの見解を示した。

ジョージ・ラッセルがポールポジションと決勝優勝、キミ・アントネッリもスプリント予選ポールとスプリント優勝を獲得するなど、結果だけを見ればアップグレードは成功したように映る。しかしヴォルフは、サーキット特性やライバル勢の状況が影響している可能性もあり、冷静な評価が必要だと語っている。

結果は最高でも効果測定はまだ困難
メルセデスは多くのチームが序盤戦でアップグレードを投入する中、マイアミGPでは大規模更新を見送り、カナダGPで初めて本格的なパッケージを投入した。

新型W17には8項目のアップデートが加えられ、その直後にチームはシーズン最高の週末を迎えた。

しかしトト・ヴォルフは、その成功が純粋にアップグレードによるものなのかはまだ分からないと説明した。

「時には、紙の上で期待していたほどのパフォーマンス向上をもたらしていないようにも感じた。ただ、それを評価するのは非常に難しい」

「決勝ではマクラーレンを見ることすらなかった。我々にはペースがあり、ギャップもあったが、それが本当に想定していたレベルなのかどうかは、まだ判断が難しいと思う」

モントリオールはメルセデス向きだった可能性
ヴォルフが慎重な姿勢を崩さない理由のひとつが、カナダGPの舞台となったジル・ヴィルヌーヴ・サーキットの特性だ。

メルセデスは2025年も同地で競争力を発揮しており、今回の圧勝がアップグレードの成果ではなく、コースとの相性による部分が大きい可能性もある。

「モントリオールは昨年も我々にとって得意なサーキットだった」

「今回のパフォーマンスが、他のサーキット以上によく見えているだけなのだろうか?」

「おそらくモナコでも答えは分からないだろう。だから我々は引き続き監視し、分析し続ける必要がある」

マクラーレンとの開発競争は続く
2026年シーズンは開発競争が激化している。

マクラーレンはマイアミGPで7項目、さらにカナダGPでも7項目のアップグレードを投入。一方のメルセデスも8項目の改良を加えたが、ヴォルフは現段階で優位性を確信しているわけではない。

カナダGPでは圧倒的な結果を残したメルセデスだが、チーム内部ではむしろ慎重な姿勢が目立つ。今回のアップグレードが本当にタイトル争いの勢力図を変えるものなのか、それともモントリオール特有のパフォーマンスだったのか。その答えは今後の数戦で明らかになりそうだ。

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カテゴリー: F1 / メルセデスF1